関西電力は12日、福井県内の原子力発電所から出た使用済み核燃料の搬出計画見直しの一部として、フランスへの搬出量を従来計画比2倍の約400トンに増やすと発表した。日本原燃の使用済み核燃料再処理工場(青森県六ケ所村)への搬出や中間貯蔵施設の稼働などを含む全体の見直し案は、近日中に発表する。関電は17日の福井県議会開会までに福井県に見直し案を提示するとしていた。
関電はこれまで、使用済みウラン・プルトニウム混合酸化物(MOX)燃料の再処理実証研究として、2027年度から29年度にかけて高浜原発(福井県高浜町)の使用済み核燃料約200トンを仏オラノに搬出するとしていた。ただ約400トンに倍増しても、美浜原発(同美浜町)、高浜原発、大飯原発(同おおい町)の敷地内で一時保管する量の10%程度に過ぎない。
関電は23年10月に使用済み核燃料の搬出計画を福井県に提示。26年度に再処理工場に搬出するとしたが、24年夏に日本原燃が同工場の完成時期の延期を発表し前提条件が崩れたため、計画見直しを余儀なくされていた。
各原発で一時保管中の使用済み核燃料は、美浜原発と大飯原発が約5年後、高浜原発が約3年後に満杯になるという試算もある。