インバーター開発期間を45%短縮…デンソーが導入、模擬試験システムの機能

デンソーは18日、主力の電動化製品であるインバーターの評価工数を従来比60%削減、開発期間を同45%短縮するシミュレーションシステムを実導入していると明らかにした。インバーターの開発においては6000の評価項目に加え、路面や環境、運転操作の状況を付与し約20万通りの評価の組み合わせがある。これをシミュレーションシステムで担うことで開発期間の短縮や品質向上、コスト削減を実現する。

18日、インバーターのマザー工場である安城製作所(愛知県安城市)の電動開発センターで開いた見学会で表明した。同見学会では車の電動化に対応するため、小型で高性能な製品を高い品質で作り込む開発や生産技術・評価の取り組みを紹介した。

インバーターの評価では、自動車メーカーの多様化するニーズに対応した製品をいち早く供給するために「バーチャル・リアル・シミュレーション」を導入した。実車搭載をせずにインバーターを評価可能。製品単体の機能評価だけでなく、車両システムとして組み込んだ場合の性能も確認できる。例えば、山岳路におけるインバーターのトルクや冷却性能などを実車さながらに判断する。

テストコースなどにおいて人が車に乗ることでしか判明しない評価項目は残るが、シミュレーションシステムの導入によって評価と試作を繰り返す工程を削減する。同システムは既に実際の量産プロジェクトにも投入済みという。

波多野智之執行幹部は「電動化により機能変化が多様化している。早く品質良く設計・生産しないと市場のスピードに遅れる」との認識を示した。


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