建機出荷、国内不振でも7カ月ぶり増加の要因

日本建設機械工業会(建機工)が31日発表した2月の建設機械出荷金額は、前年同月比0・7%増の2804億3000万円で7カ月ぶりの増加になった。国内向けは同4・3%減の816億2000万円と7カ月連続で減少したものの、輸出向けが同2・9%増の1988億1000万円と13カ月ぶりに増加に転じ、全体を押し上げた。建機工では「アジアと欧州の輸出が増加したのが大きい」(事務局)としている。

アジアの輸出額は同64・6%増の259億円と大幅増となった。「会員各社のヒアリングではインドネシアの伸びの影響が大きい」(建機工)という。食料自給率向上のための農園開墾向け建機需要の増加に加え、鉱山関係でもダンプトラックの需要が伸びている模様だ。

また高金利や不況の影響で長らくマイナスだった欧州向け輸出についても、同20・0%増の281億円と16カ月ぶりに増加となった。「どこの国かは不明だが、鉱山向けダンプトラックの注文が入り始めている」(同)という。

一方、輸出の最大市場である北米向けは同16・7%減の656億円と7カ月連続のマイナスとなり低迷が続いている。レンタル店の在庫整理が終わっていないことに加えて、住宅関係のミニショベルの需要も落ちている。建機工では「需要回復には、金利がもう1段下がる必要がある」としている。

輸出では他にオセアニアと中南米、中国向けもプラスだった。オセアニアと中南米は鉱山機械の寄与が大きいとみている。

国内向けはマイナスが続いているものの、「建設用クレーンが増加するなど、全体にそれほど悪い感じはない」(同)という。

機種別では補給部品の輸出向けが同28・0%増の266億円と大幅増。建機の稼働率が世界レベルで高いことを意味しており、北米市場の回復動向が今後のポイントとなりそうだ。


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