連休中に注意したい「4つの健康リスク」…楽しさで気が緩みがち

 ゴールデンウイークは楽しい連休だが、生活習慣が乱れやすい時期でもある。遅い就寝や長時間の睡眠、昼夜逆転の生活が続くことで、体重の増加や血糖値の変動が起こる危険がある。さらに、今年は気温が高くなる予報もあり、糖尿病患者や予備群は健康リスクに警戒が必要だ。糖尿病専門医「しんクリニック」(東京・蒲田)の院長、辛浩基氏に話を聞いた。

■生活リズムの乱れと過食

 連休中に生活リズムが大きく乱れると、運動不足や過食の悪循環に陥る可能性がある。

「健康的な生活を維持できる人もいますが、寝不足を補おうとして昼まで寝る人も少なくありません。夕方になると会食し、夜遅くまで飲酒。翌日も昼過ぎまで寝てしまう。こうした習慣が続くことで、過剰なカロリー摂取と運動不足が組み合わさり、血糖値の悪化を招きます」

 英国バース大学の研究では、1週間カロリー過多の食事をした健常者を2つのグループに分け、一方は運動なし、もう一方は毎日45分のウオーキングを実施。その結果、運動しなかったグループは血糖値が上昇し、中性脂肪の増加が確認された。一方、ウオーキングを行ったグループは血糖値が改善されたという。

「連休中過食になりがちな人は生活リズムを維持するうえでもウオーキングなど体を動かすことを一定時間心がける必要があります」

■社会的時差ぼけが血糖値に影響

 休日と平日で睡眠時間が異なることで、「社会的時差ぼけ」と呼ばれる影響が生じることがある。

「休日に朝寝坊すると体内時計が約30分遅れ、その影響が週の前半まで続くことがあります。特に睡眠パターンが2時間以上変わると、血糖値や炎症のマーカーが上昇する研究結果もあり、糖尿病患者は注意が必要です」

■熱中症と水分補給

 連休後半は西日本や東日本で最高気温が25度以上になる「夏日」が予想されている。「糖尿病患者は熱中症リスクが高いことを忘れてはいけません」と辛院長は警告する。

「糖尿病による神経障害は体温調節機能に影響を及ぼし、汗をかきにくくなるため、熱が体内にこもりやすくなります。さらに、脱水状態になりやすく、喉の渇きを感じにくいため、水分補給が遅れがちになります」

■ペットボトル症候群にも注意

 熱中症対策として水分補給は重要だが、「ペットボトル症候群」と呼ばれる急性糖尿病にも注意が必要だという。

 スポーツドリンクや清涼飲料水を大量に摂取すると、血糖値の急激な変動が生じ、著しい高血糖を引き起こすことがある。

「糖分の過剰摂取が続くと、インスリンの作用が低下し、脂肪を分解してエネルギーを作り始めます。その際に発生するケトン体が増えすぎると、血液が酸性に傾く『ケトアシドーシス』となり、意識障害を引き起こすこともあります」

 また、連休中は普段と生活リズムが異なるため、インスリン注射や大事な内服を忘れたりしやすい。

 とくにインスリン注射の打ち忘れや注射時間の遅れは、血糖コントロールを乱し、良好なコントロールが難しくなる。

「高齢の糖尿病患者がいる場合は、周囲が気を配る必要がある」と辛院長は言う。

 糖尿病患者や予備群の人は、連休中の生活リズムを意識し、食事・運動・水分補給を適切に行うことが大切。連休明けに体調不良を招かないよう、健康的な過ごし方を心がけることだ。

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