昨年12月に5年1億8200万ドル(約273億円)で入団したサイ・ヤング賞2度の左腕。
パドレスでプレーした2023年は14勝(9敗)を挙げ、2度目のサイ・ヤング賞を受賞し、FAの目玉に。敏腕として知られるスコット・ボラス氏を代理人に立て大型契約を目指したが、納得できるオファーが得られず、2年約93億円(2年目は選手に選択権のあるオプション)でジャイアンツに腰掛け入団した。昨オフ、再度FA市場に出て大型契約を勝ち取った。
ド軍では球団のレジェンドであるサイ・ヤング賞3度のクレイトン・カーショーに代わる左のエースとして期待されている。
メジャーデビューしたレイズ時代は自我を貫き、監督、コーチと対立したこともあったものの、移籍したパドレス、ジャイアンツでは同僚や若手から慕われた。昨季はジ軍でルーキー左腕のカイル・ハリソン(23=7勝7敗)にストライク先行の投球を徹底するようアドバイス。成長を後押しした。
山本由伸がオープン戦初登板した2月21日のカブス戦では、佐々木朗希と並んでベンチで観戦。通訳なしで野球談議を交わし、ルーキー右腕に配球や打者の特徴などをアドバイスしたとみられる。
山本によれば、スネルと朝食を共にする機会が多いそうで、技術的なことを話しているという。
■32歳 投手 193センチ 101キロ 左投げ左打ち
2600万ドル(約39億円)
20試合 5勝3敗 防御率3.12
昨年7月にホワイトソックスからトレードで加入。移籍後は24試合で4勝無敗6セーブ、防御率1.13とセットアップ、クローザーとして大車輪の活躍を見せた。
平均で159キロをマークする圧巻のフォーシームで相手打者をねじ伏せる。2018年にトミー・ジョン手術を受け、翌19年は全休。続く20年は新型コロナウイルスの感染予防を理由に2年連続でシーズンを全休した。ブランクが懸念されたが、全投球の8割を占める剛速球は健在。
欠点はクローザーとして登板すると、力みから制球が乱れることだが、四球を連発しながらも、最後は三振で自ら招いたピンチを刈り取る。自作自演の「コペック劇場」が見ものだ。
■28歳 投手 190センチ 99キロ 右投げ右打ち
520万ドル(約7億8000万円)
67試合 6勝8敗15セーブ 防御率3.46
パドレス時代の2018年のキャンプで、スプリットを覚えてブレークした。
それまではスライダーやチェンジアップなどの変化球も投げていたが、18年以降は150キロ前後の速球とスプリットの2種類だけで打者を料理している。レンジャーズの抑えとして活躍した昨季は61回3分の2を投げて85奪三振だった。
確固たる抑え投手が不在だったドジャースがキャンプ直前に獲得した。昨季の地区シリーズで大谷を4打数4三振に仕留めた左腕のスコット(30=パドレスからFAで加入)とともに、今季は終盤の八、九回を任されることが確実視されている。
■37歳 投手 178センチ 92キロ 右投げ左打ち
1300万ドル(約19億5000万円)
61試合 7勝2敗33セーブ 防御率1.17
2021年に正捕手となってからは、毎試合のようにマスクをかぶり続けているタフネス捕手。23年の126試合が最少と頑丈さには定評がある。
パワーにもたけ、メジャー通算111本塁打。昨季も20本塁打、75打点とバットで大暴れした。一方、捕手としては欠点もある。肩は強いものの、フレーミングとブロッキングに難があり、後者についてはスミスがマスクをかぶった試合の暴投頻度は、平均の2倍以上だった。投手として復帰する大谷、新加入の佐々木はともにフォークボールを武器にする投手。スミスの「穴あきグラブ」に足を引っ張られなければよいが……。
■29歳 捕手 178センチ 88キロ 右投げ右打ち
1300万ドル(約19億5000万円)
128試合 打率.248 20本塁打 75打点
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(友成那智/スポーツライター)