球団数が増え、地区ごとにプレーオフ進出を争うようになったのは1969年以降。それ以前はワールドシリーズ制覇2回、リーグ優勝16回の強豪だったものの、1945年のワールドシリーズを境に世界一はおろかリーグ優勝にも手が届かなくなった。俗にいう「ヤギの呪い」だ。
45年のワールドシリーズ第4戦で、カブスの熱烈なファンの地元バーの店主が、ペットのヤギを連れて入場しようとしたところ、ヤギの臭いを理由に球場から追い返された。激怒した店主は「ヤギの入場が許されるまでカブスは二度とワールドシリーズに勝てない」と言い、その年もそれ以降も世界一から遠ざかったのだ。
「呪い」が解け、108年ぶりにワールドシリーズを制したのは2016年。12年に編成責任者に就任したセオ・エプスタインのチームづくりが奏功した。エプスタインは現在、メジャーで主流になっているデータを重視したチーム編成によって、レッドソックス時代に「バンビーノの呪い」を解いた人物。レッドソックスはベーブ・ルースをヤンキースにトレードして以来、86年間、世界一から遠ざかっていたのだ。
過去に在籍した日本人選手は10人そのエプスタインが退任、21年にエプスタインのもとでGMだったジェド・ホイヤーが編成責任者となるも、昨年まで地区4、3、2、3位。4年間、プレーオフから遠ざかっていて現在、チームを再建中。2位に終わった一昨年オフは監督を電撃解任、同地区のライバルであるブルワーズのカウンセル監督を引き抜いた。
鈴木誠也、今永昇太も含め過去に在籍した日本人選手は10人。日本人選手の獲得に積極的だ。鈴木が典型的で、各球団のオファーが出揃ったタイミングでそれを上回るカネを積んでひっくり返す“後出しジャンケン”が得意だ。
同じシカゴを本拠地とするホワイトソックスと比べ、熱狂的なファンが多いことで知られる。オーナーはシカゴで投資銀行などを経営する資産家一族のトップであるトーマス・リケッツ。本拠地のリグレーフィールドはレッドソックスのフェンウェイパークに次いでメジャーで2番目に古い球場。ツタに覆われる外野フェンスが有名だ。
●創立 1876年
●本拠地 イリノイ州シカゴ
●ワールドシリーズ制覇 3回
●リーグ優勝 17回
●地区優勝 8回