ストレートの最速は162キロ。初回は160キロ台を連発した。
メジャーのデビュー戦となった19日のカブス戦に先発して3回を1安打1失点に抑えたドジャースの佐々木朗希(23)。押し出しを含む5四球と制球が乱れたとはいえ、傷口を広げなかったのは救いか。
「少し緊張していたように思う。球速は出ていたが、制球面は多少、欠けていた。それでも、大事な場面で抑えられたのは大きかった」と、試合後のロバーツ監督は合格点を与えた。
念願のメジャー契約を勝ち取ったとはいえ、不安がないわけではない。佐々木の右肘にはかなりの負荷がかかっているからだ。
計56球のストライク率は約44.6パーセント。制球の良い投手なのに、半分以上がボール球だった。日本のプロ野球と比べて若干、大きく重く、サラサラして滑りやすいメジャー球はいまだ手の内に入っていない。
メジャー球をコントロールするには、日本にいるとき以上にボールを強く握る必要がある。そうやって投げているうちに、前腕から右肘にかけて張りが出てくるというのだ。
そこへもってきて160キロ超の速球を8球も投げた。「真っすぐはいちばん良かった。良かったときの、いい感覚があった」と本人は話しているものの、球速が上がればそれだけ肘にかかる負担も増す。大谷然り、サイ・ヤング賞2度のデグロム(36=レンジャーズ)然り、この3月にトミー・ジョン手術を受けたコール(34=ヤンキース)然り、メジャーでトミー・ジョン手術を受けた投手の多くは160キロ超の速球が武器の剛腕だ。
ロバーツ監督が「発展途上の投手」と言うように、佐々木はただでさえ体力と筋力が成長途上にある。シーズンを通して働いた経験がない。
無難なスタートを切った佐々木の右肘には、大きな故障が忍び寄っているかもしれない。
◇ ◇ ◇
そんな佐々木朗希は「通訳なし」で米挑戦しているわけだが、その気になる英語力とはいったいどの程度のものなのか。取材を進めると、…《山本由伸より話せる説》まで浮上した。いったいどういうことか。
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