東洋大姫路・阪下蓮が1回緊急降板…春の「二枚看板」相次ぐ故障に12球団スカウト悲鳴

「ヤバそうだな…」

 ネット裏のスカウトが思わず天を仰いだ。

 20日のセンバツ高校野球。優勝候補の東洋大姫路(兵庫)のエースで、今秋ドラフト候補の最速147キロ右腕・阪下蓮(3年)が初回に23球を投げただけで緊急降板し、2番手投手に交代したのだ。

 試合後、本人は「自分は行けるところまで行こうと思っていたが、肘の張りが凄くあった。制球面も苦しみ、何とか1イニング持つのが精いっぱいだった。今まで経験のない張りで、自分の中で限界というか危険信号が出た。(監督の)岡田先生に降板を直訴した」と明かした。

 阪下によれば、昨日の練習で右肘に異変が出たという。大舞台の初戦を託された責任感もあって、懸命な治療をして試合に臨んだが、無理をおして投げた結果、肘がいよいよ悲鳴を上げたというわけだ。

「明らかに状態が良くないというか、肘を気にしながら投げているよう見えた。ドラフト候補として複数の球団がマークしている逸材。無理やり投げたことが今後に影響しなければいいが…」

 と、パ球団のスカウトが顔を曇らせたのも無理はない。

 高校生と言えばまだまだ成長途上。プロと違ってカラダが出来上がっていない分、故障のリスクは高まる。

 故障と言えば、同じくドラフト候補である健大高崎(群馬)の最速158キロ右腕・石垣元気(3年)も、大会直前に左わき腹を痛めた影響で、18日の1回戦は登板を回避した。

 すでに医師から投球再開のゴーサインが出ているそうで、2回戦からの復帰も視野に入れているという。

 甲子園は高校生にとって最大の目標。まして健大高崎は、昨春からの連覇がかかっている。

 今大会の「投手2枚看板」が相次いで故障に苦しむ中、前出のスカウトは、「石垣は阪下以上に速いボールを投げる分、カラダにかかる負担は大きい。プロの立場からすれば、センバツは欠場してくれたほうがいい、というのがホンネです」と明かす。

 センバツ後の両右腕の状態次第では、各球団のドラフト戦略にも大きな影響を及ぼすだろう。

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