■出身:インディアナ州生まれだがウィスコンシン州ミルウォーキー育ち(父ジョンさんはブルワーズの職員)。
■年俸:MLBの監督では最高額の800万ドル(約12億円)。
■現役時代:ロッキーズ、マーリンズ、ドジャース、ダイヤモンドバックス、ブルワーズに計16シーズン在籍。現役時代は相手の意表を突くプレーを見せる曲者タイプの内野手として知られた。打者としてはパワーに欠けるスラップヒッター(当てるのがうまい非力な打者)だったが、選球眼がよく出塁率の高いことがウリで、優秀なチャンスメーカーと評価された。全盛期は打席に立つと両腕を真上に伸ばしてバットを高々と天空に向けて構える独特の打撃スタイルがファンに受けていた。
■現役時代の勲章:通算打率は平均レベルの2割5分5厘も、大舞台に強い。1997年はマーリンズ、2001年はダイヤモンドバックスでワールドシリーズ制覇に貢献。ダイヤモンドバックスでは世界一を決める決勝のホームを踏んだ。同年のリーグ優勝決定シリーズMVP。
頭脳、実績、ヘッドハンティング、特徴■頭脳:高校時代は文武両道の秀才。SAT(大学進学適性試験)の点数は1260点で上位の10%に入るレベル。米国中部の名門ノートルダム大学では会計学を専攻しGPA(通信簿の平均点。4点満点)は「上」レベルの3.0だった。10年に老舗スポーツメディア「スポーティング・ニュース」が全ての競技の現役選手を対象に行った「全米で最も頭のいいスポーツ選手トップ20」という企画で13位にランクされた。
■監督としての実績:15年5月、32年間でポストシーズン進出が2度しかなかったお荷物球団・ブルワーズの監督に就任。自前で育てた若手を積極的に登用して常勝軍団につくり替え、フルシーズン采配を振った8年間で3回地区優勝、5回ポストシーズン進出を果たした。
■ヘッドハンティング:その実績に目を付けた同地区のライバル、カブスが23年のシーズン終了後、極秘裏に破格の待遇(5年4000万ドル)でヘッドハンティングした。
■監督としての特徴:実績のあるベテランより才能ある若手を積極的に使うタイプ。カブス1年目の昨季は5月ごろから守備力の低下が顕著になったベテラン正捕手ゴームスの出番を大幅に減らし(6月中旬解雇)、若いアマヤを正捕手格で使うように。外野も守備力が抜群に高い22歳のクロウ=アームストロングを中堅のレギュラーに。そのあおりで、ライトのレギュラーだった鈴木誠也が8月中旬からDHのレギュラーに固定され、守備機会を失った。今季、カブスの外野陣は左翼が昨年ゴールドグラブ賞のハップ、中堅がクロウ=アームストロング、右翼がゴールドグラブ賞の受賞歴がある新加入のタッカーという布陣。カウンセル監督は今季も鈴木をDHのレギュラーとして使うと明言。
(友成那智/スポーツライター)