坂本花織の世界選手権66年ぶり4連覇に立ちはだかる…国際スケート連盟の「反トランプ感情」

 フィギュアスケートの世界選手権が日本時間27日、米マサチューセッツ州ボストンで開幕する。

 26日未明には女子シングルの滑走順を決める抽選会が行われ、日本勢は坂本花織(24)が最終6組、樋口新葉(24)が4組、千葉百音(19)が5組に入った。

 今大会の坂本は女子では1959年のキャロル・ヘイス(米国)以来、66年ぶりとなる史上5人目の4連覇を目指す。さらに来年2月に控えるミラノ・コルティナ冬季五輪の国別の出場枠がかかる。出場選手の成績によって最大3枠が得られるだけに、4連覇を達成して後押ししたいところだが、国際スケート連盟(ISU)の思惑が壁として立ちはだかりそうだ。

「微妙な判定」に要警戒

 ISUはトランスジェンダー選手による大会出場を条件付きで容認するなど、多様性を尊重する競技団体として知られる。折しも、今大会は同性愛者であることをカミングアウトした米国女子エースのアンバー・グレン(25)が出場する。グレンは昨年12月のGPファイナル(フランス・グルノーブル)で坂本ら史上最多の5人が出場した日本勢による表彰台独占を阻止し、初の頂点に立った。22-23年シーズンの国別対抗戦で米国の5度目の優勝に貢献するなど、実力は折り紙付きだけに、坂本の強力なライバルといえる。

 スポーツ界では多様性を排除し、トランスジェンダー選手による女子競技への参加を禁止する大統領令に署名した米国のドナルド・トランプ大統領の政策に反感を抱く競技団体が少なくない。IОC史上初の女性会長に選出されたカースティ・コベントリー氏(41)はトランプ大統領と会談し、トランスジェンダー選手の大会出場を認めるよう働きかけると明かしている。ISUもコベントリー新会長を支持しているといわれ、グレンが優勝すれば好都合なのだ。

 66年ぶりの快挙達成がかかる坂本は、グレンを後押しするための微妙なジャッジに泣かされるかもしれない。

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