小泉進次郎農相「聖域なく」父純一郎氏の得意フレーズでコメ価格の安定実現に強い決意

小泉進次郎農相は6日の閣議後会見で、政府備蓄米放出後もコメ価格高騰が続いた場合の対応を問われ「緊急輸入も含めてあらゆる選択肢をもって迎えたい」と、踏み込んだ。「聖域なく、あらゆることを考えコメ価格の安定を実現する」と、父の小泉純一郎元首相の「聖域なき構造改革」を思わせるワードも駆使。コメ流通過程の「ブラックボックス」解明にも触れるなど、「聖域なきコメ改革」への意欲をのぞかせた。

 ◇  ◇  ◇ 

進次郎農相が、いつになく踏み込んだ発言をした。備蓄米についてこれまで「需要があれば全部出す」と述べ、すべて出し切った後は「ミニマムアクセス米の活用も可能」として、国が年間で77万トンを、関税をかけずに輸入しているミニマムアクセス(最低輸入量)米活用に触れていた。

閣議後会見でこの発言について問われた進次郎氏は「ミニマムアクセス米に限らず、緊急輸入も含めてあらゆる選択肢を持ってやりたい」と述べた。「他の産品も足りない時は当然(緊急輸入を)やっているが、コメは聖域化、タブー視ということが今まであったんじゃないですかね」と指摘。民間のコメ輸入の動きなどにも触れ「聖域なく、あらゆることを考えてコメの価格の安定を実現する。そういう中でさまざまな発信をしている」とも述べた。

「聖域なき」は、父純一郎氏が首相時代に使ったキャッチフレーズ「聖域なき構造改革」を思い出させる。そんな言葉でコメ価格安定への決意を口にした。

一方、コメ流通に関して5日の国会答弁で社名を伏せつつ「卸売り大手の営業利益を見ると、なんと前年比500%くらい」と発言したことにも言及。「集荷業者から卸、小売りに流れるルートの中で(卸は)一体いくらで販売しているのか、どれくらいマージンを取っているのかも含め、気になるところですよね。500%の利益ってどういうことなんだろうと、普通思うんじゃないですか?」とチクリ。「そういうことも含めて1つ1つ解明していく」と、「複雑怪奇」と評するコメ流通解明の必要性を指摘。「ブラックボックスをどう解明していくか。集荷業者や卸、小売りのそれぞれの役割や現状を国民のみなさんにも説明していく中で、流通の適正化をはかりたい。できることはただちに情報開示も進めたい」と語り、分かりにくいと指摘もあるコメ流通の実態解明に踏み込む意思を、明確にした。【中山知子】

社会の主要なニュース

社会のニュース一覧へ

関連ニュース

ニューストップへ