Jarrett Renshaw Steve Holland
[スクラントン(米ペンシルベニア州) 16日 ロイター] - バイデン米大統領は16日、大統領選激戦州ペンシルベニアの複数都市を回る遊説を生まれ故郷のスクラントンから開始し、富裕層や大企業への増税を改めて訴えた。
40万ドル以上の収入がある国民に増税を課すというプランを掲げ、共和党のライバルとなるトランプ前大統領との違いを際立たせようとしている。トランプ氏は自身が2017年に引き下げた法人税率の維持を公約している。
バイデン氏は支持者を前に「億万長者が教師より低い税率を払うべきではない」と語った。
同氏はまた、「(富裕層が豊かになれば低所得層にも効果が波及するという)トリクルダウン経済学」は失敗し、「トランプがその失敗を体現している」と主張。中間層の減税を推進している。
19の選挙人が割り当てられるペンシルベニア州を巡っては、20年大統領選ではバイデン氏が1.5%未満、およそ8万票差で勝利。16年にはトランプ氏が民主党のヒラリー・クリントン氏に4万5000票弱の差をつけて勝利した。世論調査では今回も接戦が予想されている。
バイデン氏は17日にはピッツバーグ、18日にはフィラデルフィアに向かう。
トランプ氏も13日に同州で選挙集会を開き、数千人の支持者を集めた。
バイデン氏、激戦州ペンシルベニアで遊説開始 富裕層増税訴え
ロイター 2024/04/17 12:43