ゲームやバレエの一場面をイメージして曲を演奏したという橋本航明さん=佐賀市の自宅
マリンバの全国コンクールで、佐賀県内の10代が上位入賞を果たした。木製の打楽器が奏でる豊かな音色を会場に響かせ、兵庫小4年の橋本航明さん(10)が2位、佐賀北高1年の松下由利凪さん(16)=いずれも佐賀市=が3位に輝いた。(花木芙美)
■国際音楽コンペティション 橋本さん(兵庫小)鋭い感性で最高位 豊かな音色、独自の世界奏で
橋本さんは「第3回日本国際音楽コンペティション」の打楽器部門小学3、4年生の部で、最高位の2位に輝いた。豊かな感性を生かした演奏で特別賞も受賞した。
アール・ハッチの「フリオーソとワルツ」を演奏した。昨年12月のグランプリファイナルでは最初の1音を間違えて思わず「あ」と声が漏れたが、落ち着いて弾き終え、1位該当者なしの2位となった。マリンバの製造会社から贈られるKOROGI賞も獲得した。
母の友美さん(45)は感性の鋭い橋本さんに音楽に触れさせたいと考え、教室で体験させた。だが、じっと座っていることや黙っていることが苦手で「椅子に座っていられず体験にならなかった」という。
3歳になり、佐賀市の打楽器奏者香椎愛子さん(44)に師事した。発表会では走り回り、周囲が優秀に見えて落ち込んだ。そんな中でも鋭敏な耳を生かして独自の世界を見つけ、自由な演奏で大舞台でも結果を出した。
友美さんは「遠くに行ってしまったような寂しさと、誇らしさを同時に感じている」と喜びをかみしめる。橋本さんは「自由に弾いたら面白くて楽しくなる、マリンバが好き」と目を輝かせた。
■堺管打楽器コンクール 松下さん(佐賀北高)3位 管楽器から転向1年で
松下さんは、全国から中高生や音大生、プロが参加する「堺管打楽器コンクール」で3位と特別賞を受賞した。管楽器から転向してまだ約1年。「全身で演奏する楽しさが魅力」という打楽器の世界で頭角を現している。
打楽器部門の松下さんは動画審査を突破し、2月に大阪府堺市で開かれた本選に進出。ベンヤミン・ヴィッティベルの「リズムダンス」で高校の部に出場した。複雑なリズムが引き立つ奏法で、高校の部全体から選ばれる堺ウェスティ賞にも選出された。
中学校の吹奏楽部でトランペットを始め、3年の10月から本格的に打楽器を学んでマリンバで高校を受験した。同曲に取り組みながら「これを完成させて何かに挑戦したい」と探した大会に応募したという。
芸術科音楽専攻で学び、「毎日音楽ができて楽しい」と話す。「高度な技術が必要な楽曲『プリムズ・ラプソディー』で、ピアノとも共演してみたい」と音楽への情熱を語る。