佐賀北高剣道部OB会が開いた錬成会で、高校生に挑む中学生=佐賀市の同校
佐賀北高(佐賀市)の剣道部OB会(雄心会)は15日、佐賀県内の中学生を同校に招いて錬成会を開いた。高校生の剣道部員が減少する中、剣道を続けるきっかけにしてもらおうと初めて実施した。中学生は練習や試合を通して高校の部活動の雰囲気を体感した。
同校剣道部がインターハイ(全国高校総体)で優勝して60年。多くの剣士を輩出してきたが、本年度の入部は男子1人だけで、2年生の男子は6人となっている。女子は2人で団体戦の人数に足りず、マネジャーが加わって大会に出場しているという。
雄心会の満行裕二さん(65)が「中学生が高校でも剣道を続けたいと思えるよう、剣道ができる場を設けたい」と錬成会を提案した。雄心会の秋吉祐二会長(72)は「公立高では顧問が数年ごとに異動するため、継続して錬成会を開いたり部員確保の活動を行ったりするのが難しい。OB会が主体的に動くことで、体制づくりができる」と快諾した。
錬成会にはOBらが顧問を務める中学10校から男女85人が参加し、合同稽古やリーグ戦形式の練習試合を行った。高校生とのエキシビジョンマッチもあり、“先輩”に全力でぶつかった。多くのOBらが駆け付け、審判や運営を担った。
OBで同校剣道部顧問の嘉村範史さん(47)は「母校のため、佐賀の剣道のために多くの人に協力してもらってありがたい。剣道の普及につながれば」と喜んだ。
県高校体育連盟によると、県内の高校の剣道部部員数は2018年の541人から24年は434人に減っている。県内の中学生の剣道部員も減少を続け、県中学校体育連盟によると、剣道部員数は18年の925人から24年は568人になっている。(上田遊知)