ここ5年ほどでオープンしたお店の中で、一度行ったらリピートしたくなる、おいしいお店を徹底リサーチ。世界で認められた味から、こだわりの食材や丁寧な調理法が自慢の店まで、想像以上に名店が集まりました!
『PIZZERIA BEL SORRISO(ベル ソリーズ)』トッピングのバランスとピッツァ生地は本場お墨付き[下総中山] ベッカフィーコ2178円(手前)、マルゲリータ1650円。焼き上がりの色づきもこだわり。 窯焼き野菜の盛り合わせ1210円は小倉さんの父が育てた野菜を使用。味が濃く、高温で一気に焼くためみずみずしくておいしい!かむたびに小麦の香りが広がるもっちりとした生地なのに軽い!「北海道の江別製粉の小麦粉を主体に湘南の古代小麦を加えて香りを強め、重くならないように時間をかけて発酵させています」と、店主の小倉裕幸さん。2023年のピザ世界大会創作部門で2位に選ばれた「ベッカフィーコ」は、同名のイタリアのイワシ料理をヒントにしたアイデア、オレンジの利かせ方、生地まで高評価を受けた一品。
小倉さんはピッツァ職人歴15年以上。ソムリエの資格を持ち、ワインも充実。 『PIZZERIA BEL SORRISO』店舗詳細
PIZZERIA BEL SORRISO(ピッツェリア ベル ソリーゾ)
住所:千葉県船橋市本中山4-22-8/営業時間:11:30〜14:00LO・17:30〜21:00LO/定休日:月と第1・3・5火(祝は営業し、休日変更あり)/アクセス:JR総武線下総中山駅から徒歩8分
深いコクとマイルドな後味を兼ね備えたフカヒレ姿煮のソースが体に染み入るおいしさ。ベースは、鶏ガラや手羽先を8時間ほど煮出してからひと晩寝かせるという鶏白湯だ。同じスープを使ったラーメンも名物のひとつで、『浅草開化楼』特製のもちもち麺とも相性抜群。2021年の開店時は値段が高いとも言われたそうだが、じわじわ口コミが広まり、予約必須となったのも当然の成り行きだ。
シェフの川口幸二さんの前職は自由が丘の『蔭山樓』。 『船橋 蔭虎』店舗詳細
船橋 蔭虎
住所:千葉県船橋市本町1-12-22/営業時間:11:30〜14:00LO・17:00〜21:30LO/定休日:日/アクセス:京成電鉄京成本線 京成船橋駅から徒歩1分
南インド・ケララ州出身の店長・ロビンさんを筆頭に、東インド・オリッサ州出身とコルカタ出身の3人が集まって、2022年11月にオープン。北から南まで豊富なメニューが揃うが、一番人気はビリヤニ。ソースやお肉を重ねながらバスマティライスを蒸し上げるダム・ビリヤニと呼ばれる製法で調理しているという。パラパラふっくらとした仕上がりとライスに染み込んだスパイス使いのバランスはお見事!
店長のロビンさん。マサラティーは目の前で混ぜ合わせてくれる。 インドでも同様の飲食店を経営していた。 『ロビンズインドキッチン』店舗詳細
ロビンズインドキッチン
住所:千葉県船橋市本中山4-25-16 /営業時間:11:00〜14:30LO・17:00〜21:30LO/定休日:火/アクセス:JR総武線下総中山駅から徒歩4分
オープン前に店の目玉を何にしようか考えていたときに出合ったという岩手県産の佐助豚。「細部までバランスよく入った脂の甘みが上品で、これだ!って思いました」とは、オーナーシェフの渡邊浩一さん。ヒレのローストはきめ細かい肉質でやわらかいだけでなくかみ応えもあり、じゅわ〜とにじみ出る深いうまみがたまらない。さまざまな部位の粗挽き肉で作ったハンバーグをドーンと入れるスープカレーにもファンが多い。
渡邊さんは船橋生まれ。2018年に独立オープン。 『ECURIE』店舗詳細
ECURIE(エキュリー)
住所:千葉県船橋市本町4-37-19 ツガマンション 1階/営業時間:11:30〜14:00(土・日・祝は〜15:00)・17:30〜23:00(日・祝は〜22:00)/定休日:水・木のランチ休(不定休あり)/アクセス:JR総武線・東武鉄道アーバンパークライン船橋駅から徒歩6分、京成本線京成船橋駅から徒歩7分
もともとは弁当店。2023年から看板商品だった腸美人弁当を御膳スタイルで味わえるようにした。旬の野菜をたっぷり使い、体へのやさしさを考えて作られたレシピは発酵調味料がポイントだ。野菜や果物の塩糀マリネ、ちりめんじゃこと青梗菜の醬油麹炒めなど、どれも自然な風味を生かしたやさしい味わい。船橋で有名な平野農園から仕入れる小松菜の料理が食べられるのもうれしい。
店長の保坂一樹さん。 現在も入り口で弁当を販売。 『+naturi』店舗詳細
+naturi(プラスナチュリ)
住所:千葉県船橋市本町2-24-12 /営業時間:11:00〜14:00LO・17:30〜23:00LO/定休日:日・祝/アクセス:京成電鉄京成本線 京成船橋駅から徒歩5分
取材・文=井島加恵 撮影=原 幹和
『散歩の達人』2024年3月号より