朝ドラ「あんぱん」主人公は今田美桜28歳 ヒロイン・のぶと「諦めなかった」で共感

NHK連続テレビ小説「あんぱん」月〜土曜(土曜は振り返り)、3月31日スタート

「早くお届けしたいです。毎日、皆さんの心が温かくなるんじゃないかとワクワクしています」

国民的キャラクター「アンパンマン」を生み出した漫画家、やなせたかしさんと小松暢さん夫妻をモデルにした物語で、小松さんを基にしたヒロイン、朝田のぶを演じる。

土佐弁で「たまるか」

昨年9月、やなせ夫妻の故郷・高知県でのロケから撮影に参加した。「穏やかな現場の雰囲気のおかげか、変な緊張感もなく、自然にのぶになれている気がします。毎日充実した撮影期間を過ごせています」と笑顔で語る。

ただ、役柄上必要な「土佐弁」には苦労した。「最初聞いたときは、ちょっと関西弁っぽいかなと思いましたが、ちょっと違う。語学を勉強しているような感じで、聞いて聞いて聞きまくって慣れていった感じです」。加えて、撮影の合間には常に方言指導の担当者の横に陣取り、声に出してチェックしてもらったという。

やなせさんをモデルにした夫の柳井嵩を演じる北村匠海(27)のサポートもあったという。「土佐弁でどうしてもつまずく単語が出てくると、北村さんに『似た言葉ない?』って聞くんです。そうすると『これは〝アフリカ大陸〟って言い換えればいい』とかすぐ探してくれる。意外とこの方法がはまって助かりました」

今ではアドリブに用いるくらい、土佐弁は達者に。「まぁ!」とか「わぁ!」などの感嘆を意味する「たまるか」という言葉が好きで、「一言にいろいろな感情を乗せられる。表現の幅も広がるし、すごい便利」とほほ笑む。

夢を追いかけたのぶ

物語では、のぶは高知の新聞社に記者として就職。同僚の嵩と出会い、やがて2人は上京して苦労しながらアンパンマンを生み出す。

「女性は結婚して家庭に入るのが当たり前の時代に、のぶは自分の夢を追いかけた。一筋縄ではいかないし、心が折れる瞬間もあったけれど、諦めなかったんです。見る人に勇気を持ってもらえたらうれしいですね」。そう語りながら、ひときわ真剣な表情を見せるのは、自身の経験と重なる部分があるからだ。

「高校生のときに、初めてこの仕事をやりたいと思った。それまでは反対を押し切ってでもやりたいって、全くなかったんです。好きだから朝ドラのオーディションも何度も受けたし、諦めずにやってきたことが今回、ヒロインをやらせてもらえることにつながったと実感しています」

10代の頃から俳優として活動を始めた。「上京してから25歳くらいまでは目の前のことに必死で、その先を考える余裕もなかった。やっと落ち着いてきて、少しだけ視野を広く持てるようになりました」という。

自分らしく誠心誠意

今後、俳優としてさまざまな役柄に取り組む上で、この役は大きな挑戦になる。「1年間、1つの役を頑張るってなかなかありません。自分の中で絶対に今後の糧になるし、あんぱんのチームも財産ですね」

今年は、日本で放送が始まってから100年。節目の年に朝ドラの主演を務めることになる。「伝統のある朝ドラのバトンを受け取るのはとても光栄です。でも肩に力を入れず、自分らしく誠心誠意やることが責任だと思うので、最後まで頑張り抜きたいと思っています」と自然体で語った。(大森貴弘)

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