俳優、坂本昌行(53)が6月28日に東京・文京区のIMM THEATERで開幕するミュージカル「ブラック・ジャック」(7月13日まで、全国6都市で上演)に主演することが26日、分かった。日本を代表する漫画家、手塚治虫さんの医療漫画の名作を「命の価値」「再生」をテーマに紡ぐ。坂本は「自分が演じることになるとは、夢にも思いませんでした」と武者震いしている。
1973年に「週刊少年チャンピオン」で連載を開始してから半世紀を過ぎても根強い人気を誇る医療漫画が、坂本主演でミュージカルになる。
同作のミュージカル化は宝塚歌劇団花組が「ブラック・ジャック 危険な賭け」で1994年に初演、2022年に月組が再演。24年にはアニメで主人公・ブラック・ジャックの声優を務めた大塚明夫(65)が同役を務め、舞台化された。
今作は芸術選奨文部科学大臣賞などの受賞歴を持ち、ミュージカル「火の鳥〜鳳凰編」や「ブッダ」、舞台「アドルフに告ぐ」などの手塚作品を手掛けてきた栗山民也氏が演出し、音楽は海外でも活躍する笠松泰洋氏が担当。
脚本は劇団「ラッパ屋」主宰の鈴木聡氏の書き下ろし。天才外科医で重症の患者を奇跡的に助けるも法外な治療費で悪い評判もある主人公、通称・ブラック・ジャック(坂本)が、原因不明の病に侵された女優、真理子(大空ゆうひ)を治療する姿を通して、現代社会へ「命の価値」「再生」を伝える作品だ。
坂本は、「子供の頃に読んでいた、あの主人公を自分が演じることになるとは、夢にも思いませんでした。大変光栄なことであり重責に身が引き締まる思い」とダークヒーロー役に気合十分。
ブラック・ジャックに寄り添うピノコ役にはミュージカル初挑戦の矢吹奈子(23)、安楽死を専門とするドクター・キリコ役には2年ぶりの舞台出演となる味方良介(32)、真理子の叔父で医師役は今井清隆(67)が担当。
坂本は「原作から飛び出してきたものではなく、より個々のキャラクターが人間味あふれる作品になると思います」とアピールした。
■物語 天才外科医で、死の危機にさらされた患者を奇跡的に助ける一方、法外な治療費で、闇医者と悪い評判もある黒男=ブラック・ジャック。ある日、食べ物をいっさい受け付けない奇病にかかってしまったという新進気鋭の女優、真理子の叔父で医師・白川から、彼女を治してほしいと依頼を受ける。だが、原因が分からず絶望する真理子は、安楽死も医療の一つだと主張するドクター・キリコに出会う。一方、ブラック・ジャックは真理子の昔の話を耳にして−。