(日本生命セ・パ交流戦、阪神1x−0オリックス=延長十回、1回戦、阪神1勝、6日、甲子園)打線の援護はゼロだったが、きっちりとゼロに抑えて先発の役目を果たした。阪神・村上が8回2安打無失点の熱投。58キロのスローカーブを駆使し、オリックス打線を封じ込めた。
「球場の雰囲気を変えるためにも、いい球だったんじゃないかなと思います」
ニヤリと振り返ったのは、0−0の三回2死だ。広岡への2球目に58キロの超スローボールを投じた。高めに外れたが、スタンドからは大きな拍手が起こる。最後は外角低めのチェンジアップで空振り三振に仕留めると、再びスタンドは沸いた。
「ゼロで粘っていければ、何とか点が入るかなあという意識で投げていました」
東との投げ合いで六回までは無安打投球。七回1死から紅林に初安打となる中前打を許し、頓宮を四球で歩かせて1死一、二塁のピンチ。ここは杉本を低めのツーシームで遊ゴロ併殺に。八回2死二塁では代打・森を147キロ直球で見逃し三振。マウンドでほえた。
「点が入っていなかったんで。この1点が勝負になるなという気持ちでいった」
8回を109球で投げ切った。今季8勝目はお預けとなったが、4月18日の広島戦(甲子園)で今季初黒星を喫した後は7戦4勝負けなし。すべて7イニング以上を投げて2失点以下と抜群の安定感だ。藤川監督は「本当に、両方の投手が投げ合って、素晴らしいものがあったと思います」とたたえた。
「(きょうは)いいところはあまりなかった。反省して、また次に生かしていきたい」
好投してもおごらない。村上が今季、躍進している理由の一つだ。(三木建次)