日体大の長距離競技会が30日、横浜健志台キャンパスで行われ、男子5000メートルで駒大の伊藤蒼唯(3年)が13分39秒72をマークし、最終8組3着に入った。2023年6月に出した自己記録(13分44秒49)を約5秒上回ったものの、目標にしていた日本選手権の参加標準記録(13分38秒00)には届かず、「あわよくば13分30秒も切りたいなという思いもあったが、中盤レースのペースが思ったよりも上がらず、3000〜4000メートルで中だるみしてしまった。ラストもペースを上げたがそこまでの貯金があまりなかったので、狙っていたところまでは届かなくて悔しさが残る」と反省した。
大学1年時の箱根駅伝6区で区間賞デビューを果たし、以降は駒大の中心選手として力をつけてきた。今年1月の箱根駅伝では2度目の6区で57分台に乗せて区間2位。2月末の陸上の日本選手権クロスカントリー(福岡)のシニア男子10キロでは体調不良明けだったが、昨夏のパリ五輪男子3000メートル障害8位入賞の三浦龍司(SUBARU)や男子1万メートル日本記録保持者の塩尻和也(富士通)に終盤まで食らいつき、28分35秒の好タイムを出して学生最上位の4位となった。3月16日に大学生と実業団の対抗戦として行われた「大阪・関西万博開催記念 ACN EXPO EKIDEN 2025」(EXPO駅伝)では1区区間2位で見せ場を作った。「去年に比べて個人としてもチームとしてもそこそこうまく進んでいると感じている」と伊藤。「昨シーズンは全然先頭に絡めていないレースが何本も続いて、僕個人も関東インカレで周回差になったり、目立てるレースがなかった。それを考えたら(今季は)先頭に絡んでベストが出たり、目立てるようなレースが出ている」と順調に新チームへ以降できているという。
次のターゲットは来月25日開幕の日本学生個人選手権(平塚)。「出場できたら、1万メートルでワールドユニバーシティゲームズ(7月、ドイツ)の代表権を取りに行きたい。それが終われば各種記録会に数本出る予定なので、1万メートルでは27分台、5000メートルでは13分30秒切りを目指したい」とトラックシーズンの目標を掲げた。
大学1年時に史上5校目の大学三大駅伝3冠を果たし、以降も大学三大駅伝全てで2位以内をキープする常勝軍団の〝最強世代〟。箱根5区区間4位の新主将、山川拓馬(3年)を中心に、史上初の2度目の3冠へ突き進む。「ここからもう一つ一致団結して、3冠の目標に向かっていきたい。チーム全体のことも山川に任せるのではなくて、4年生としてしっかり見ていきたい」と伊藤。桜が咲き誇った横浜で、新シーズンに向けて好スタートを切った。