プロボクシング・WBC世界ミニマム級タイトルマッチ(30日、愛知県国際展示場)前王者で同級1位の重岡優大(27)=ワタナベ=が、王者のメルビン・ジェルサエム(31)=フィリピン=に0−3の12回判定で完敗。1年前に判定負けして王座から陥落した相手との再戦で、王座奪還を目指したが及ばなかった。ジェルサエムは2度目の防衛に成功した。
リベンジを誓って再戦に臨んだが、1年前よりも差が開き、大差判定負けで返り討ちに遭った。重岡優大は首をかしげながら、肩を落としてリングを後にした。
「1年間でレベルアップしたところを見て分かってもらえるようなボクシングをする」
そう決意を語っていたが、1回からジェルサエム最大の武器であるノーモーションの右ストレートに対応できず、ポイントを失い続けた。
昨年3月31日、名古屋国際会議場での2度目の防衛戦で、同級6位だったジェルサエムに1−2の12回判定負け。プロ初黒星を喫した。それでも試合の2日後には再起を決意。前回、計2度のダウンを喫したジェルサエムの右ストレートを被弾しないよう、欠点の克服に力を注いだ。
それまでは攻撃に絶対的な自信を持つが故に守備への意識は低かったが、今回の試合前にはキーポイントについて「ディフェンス」と繰り返した。意識の変化は明らか。ただ、王者はさらに進化していた。
この日、IBF世界同級前王者の弟・銀次朗(25)=ワタナベ=の世界戦が発表。良いバトンを渡したかったが、かなわなかった。(尾﨑陽介)
■重岡 優大(しげおか・ゆうだい) 1997(平成9年)年4月16日生まれ、27歳。熊本市出身。熊本・開新高で高校4冠、拓大で全日本選手権優勝。大学中退後の2019年10月にプロデビュー。23年4月にWBC世界ミニマム級暫定王座を獲得。同10月に団体内王座を統一し、正規王者に。昨年3月に王座から陥落。プロ戦績は11戦9勝(5KO)2敗。左ボクサーファイター。160センチ。