第26回全国高校選抜ラグビー決勝(31日、桐蔭学園36−0京都成章、埼玉・熊谷ラグビー場)昨季の全国7人制と花園を制した桐蔭学園(神奈川)が、準決勝に続く無失点勝利で2年ぶり5度目の優勝を飾り、「夏冬春連覇」を果たした。2017年以来2度目の決勝進出だった京都成章(京都)は、前回同様にまたも桐蔭学園の前に涙をのんだ。
前半7分に桐蔭学園がCTB坪井悠のPGで先制した後は、互いにキックを多く使った展開となり、なかなかスコアが入らなかった。前半終了直前、相手ゴール前でチャンスをつかんだ桐蔭学園はFWで連続攻撃。PR喜(よし)瑛人が力強く押し込んで、10−0として前半を終えた。後半なかばからは京都成章の足が止まって桐蔭学園の攻撃が機能し始め、坪井の2トライなど4トライを追加した。
桐蔭学園の藤原秀之監督は「この春は、うちは優勝するような感じではなかった」と振り返る。神奈川県新人大会決勝は東海大相模と14−14で引き分け、関東新人大会は2位扱いで出場して優勝。「そのあたりの試合を見ていた人は、選抜で優勝するなんて思いもしないでしょう」と指揮官は自虐的にコメント。「ミーティングの質の悪さなど、今年のチームはベーシックなものが足りない。手をつけなければいけないところはいくらでもある。ディフェンスはしっかり上がっていたし、何となく(戦い方の)軸のようなものが見えてきたので、まずは(5月の)サニックスワールドユースで、少しはまともに戦えるようにしたい」と話した。
2トライ1PGのほか、コンバージョンキック4本も決め、21得点をマークした坪井は「ハーフタイムで、接点の部分で2人目、3人目がしっかり押し込もうという話をして、そこから流れをつかめた」と明かした。今季のチームスローガンは「氣」。新3年生が何度も話し合い、選抜大会開幕の数日前にようやく決まったという。坪井は「練習でも試合でも、自分たちには〝氣〟がないといわれていた。日本一まで氣を出し続けるという意味をこめた。この決勝も氣を出せたことで優勝できた」と話す。旧字体の「氣」にしたことには、「僕が提案したんですけど、気より氣の方がかっこいいじゃないですか」と笑った。