村上隆さんが中華料理店を始めると聞いたsmart編集部は、埼玉県朝霞市へ。グランドオープンした町中華・囍鵲亭(きじゃくてい)をレポートする。
台湾ストリート的なノスタルジック空間で食べる、絶品餃子!村上さんの制作スタジオからほど近い埼玉県・朝霞市に〈囍鵲亭〉という中華料理店が姿を現したのは2024年の7月のことだ。突如、村上さんのインスタグラムに投稿された「カイカイキキが中華料理店をテストオープンします」という告知に驚いた人も多いはず。編集部もその一人で、気になる〈囍鵲亭〉の様子を随時SNSでチェックしていたが、ついに2025年1月にグランドオープンすることを聞きつけ、現地に向かった。
もともとJR北朝霞駅前には〈大楽亭 朝霞台北口店〉という町中華店があり、約30年ほどの間、地元の人々に愛されてきた。村上さんもこの〈大楽亭〉の餃子が大好物で「世界一の餃子!」と言っては20年近く通っていたのだそう。しかし2024年になって、土地の問題やパンデミックの影響による経営難などが深刻化し、〈大楽亭〉は閉業を余儀なくされる。
閉店の3週間ほど前、たまたま久しぶりにお店を訪れた村上さんがそのことを聞き、協力することを提案。〈大楽亭〉を営んでいた糸井さん兄弟と町田さんの3人をシェフとして迎え入れる形で、カイカイキキが新しく作ったのが〈囍鵲亭〉というわけだ。村上さんの〈大楽亭〉や地元地域への愛情を感じる素敵なストーリーだが、ここからが大変! 怒涛の数カ月の幕開けである。
カイカイキキではカフェ業態の〈純喫茶ジンガロ〉や製菓事業〈となりの開花堂〉など、軽飲食事業はすでに経験があるものの、本格的な調理を行う重飲食の経営は初めて。油のニオイや煙が出る中華料理店は物件探しのハードルも高いが、幸運なことに駅前、かつ以前の〈大楽亭〉の斜め向かいという馴染みのある場所が見つかった。店の内装は、カイカイキキのオフィスや喫茶ジンガロの店舗デザインもお願いした「浜倉的商店製作所」の浜倉好宣さんがプロデュースし、台湾の小路に迷い込んだようなノスタルジックでエネルギー溢れる空間が生まれた。
4月からの約3カ月半で準備をし、7月26日からの3日間で初めてのテストオープン。以降、テストオープンで調理やオペレーション、メニューの試行錯誤を重ねながら、2025年1月のグランドオープンに向けて最終段階に入っていた。
店長の糸井さんは「村上さんとのご縁は、とても有難いことです。自分たちの店だったらある程度妥協するような部分も、今は立場が違うのでしっかりやらなければと身が引き締まる思い。名物の餃子は、ぜひ食べに来ていただきたいですね」と話してくれた。村上さんデザインのオリジナルキャラクター・囍鵲くんのぬいぐるみやTシャツなど、グッズも近日登場予定。グランドオープンの際はぜひ、北朝霞駅前に足を運んでみてほしい。
住所:住埼玉県朝霞市西原1-5-12 ウイング北朝霞2F
電話番号:048-485-8248
営業時間:17:00〜22:00(月・火定休)
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※この記事は2025年smart2月・3月合併号に掲載した記事を再編集したもので、記載した情報もその時点のものです。