「タケがいれば、何だって可能だ」粘りのホーム3連勝をもたらす…“クラック”久保建英の重要性をソシエダ番記者が強調「一瞬の魔法が敗色濃厚の試合をひっくり返すこともある」【現地発】


 レアル・ソシエダがホーム3連勝を飾った。しかもそのうちの対戦相手の2つ、バルセロナとアヤックスはチャンピオンズリーグ歴代優勝チーム、残る1つのベティスもラ・リーガを代表する強豪だ。その間に行われたバスクダービーで、毎度の手痛い敗戦を喫していなければ、この3連勝はもっと大きくクローズアップされていたことだろう。

 いずれにせよ、競争力の高さは実証された。問題は、前線の非力さのせいで、押し気味に試合を進めても、スコアに反映されず、ホームでの取りこぼしが続いたことだ。今シーズンは陰りが見えるとはいえ、マヌエル・ペジェグリーニ監督のもとで近年、戦う集団へと変貌を遂げ、安定感が際立つベティスとはその点が異なる。

 内容が伴わなくても、泥臭く勝利を掴む。バルサ戦のような内容も結果も伴う試合がもちろん理想だが、常にハイパフォーマンスを発揮できるわけではない。問われるのは粘り強さであり、勝負強さだ。運も味方につけ勝利を手にしたアヤックス戦や、枠内シュート1本で貴重な勝点3を確保したとベティス戦のように。

 前置きが少し長くなってしまった。これまで述べてきたことがタケ・クボ(久保建英)と何の関係があるのかと不思議に思う方がいるかもしれない。もちろんチームが会心の勝利を収めるためには、タケのようなスター選手が不可欠だ。
【動画】久保建英の圧巻ゴラッソ&絶妙アシスト 
 しかしそれは接戦をしぶとく制する際にも同様だ。一瞬の魔法が、敗色濃厚の試合をひっくり返すこともあるからだ。個人レベルでも、沈黙していると思ったら、突然目の覚めるようなプレーを見せる。だからこそ、クラックは常にピッチに立たせておかなければならない。

 ベティス戦もそうだった。前述した通り、ソシエダは上位を争うライバルとの直接対決を制した。タケの攻撃面での輝きは散発的にとどまったものの、開始6分に縦にドリブルを仕掛けて右サイドの相手陣深くから右足でクロスを送るなど、序盤からここのところの好調さをアピールしていた。
 
 それは守備面にも表れ、プレスに奔走し、ボールロスト後の即時奪回を軸にしたソシエダのサッカーを体現。攻撃面よりもその働きが目立っていたほどだった。

 しかしそんな中でも27分にミケル・オジャルサバルとの連携からPK獲得に繋がった相手選手の足の間を通したパスを配給。オフサイドの判定となったが、50分のドリブルで1人かわしてからのオジャルサバルに供給したスルーパスも絶品だった。
 
 2点リードで前半を折り返したソシエダが後半、試合を落ち着かせて逃げ切りを図ったこともタケが攻撃面で輝く余地を狭めていた。そんな展開でも、イマノル・アルグアシル監督は90分間プレーさせた。1点ビハインドで後半早々に交代した采配が物議を醸したアスレティック・ビルバオ戦のことが頭の中にあり、決断する際により慎重になっているからなのかもしれない。

 かくしてソシエダは目標のヨーロッパリーグ(EL)圏内を視界に捉える9位まで浮上した。これからコパ・デル・レイが本格化し、ELもまだまだ可能性を残している。タケがいれば、何だって可能なのだ。

取材・文●ミケル・レカルデ(ノティシアス・デ・ギプスコア)
翻訳●下村正幸

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