新潟は明治安田J1リーグ第7節のきょう29日、ホームでG大阪と対戦する。開幕から6試合未勝利と早くも正念場が訪れている中で、守備リーダーのDF舞行龍ジェームズ(36)は原点回帰して戦う意志を示した。20年から築き上げてきた“ボールを愛する”スタイルを発揮し、主導権を握って今季リーグ戦初勝利をつかみ取る。
今季公式戦7試合全てフル出場中の舞行龍は、28日の練習後の会見で「勝利まであと一歩だと感じている」と話し、そのあと一歩を埋めるために必要な要素を問われて明確に答えた。
「個人的には、ボールを握ること。そこを怖がらないこと。勝っていても最後(試合終盤)になっても厳しいところで受けて、厳しい状態でも顔を出して何とかするという意識を一人一人が持てば、攻撃も良くなるし、距離感が良くなってその後の守備もできる」
平均ボール保持率は昨季最終の56・6%に比べ、今季は現在51・9%と4・7ポイント下がっている。ただ、舞行龍が強調したいのは数字ではなく、意識の共有の問題だ。「つなぐのか、守り切るのか。全員が同じ考えを持ってやらないと多分結果は出ない」。ボールを保持して主導権を握るスタイルはチームの土台であり原点。G大阪戦に向けて多くの選手と意見を交わし、その考えを分かち合った。
開幕から年齢を感じさせないプレーでチームをけん引している。シーズン終了後のオフにニュージーランドに帰って暖かい気候で行うトレーニングが「いいスタートを切れる秘訣(ひけつ)」だ。18年に右膝を痛めてから欠かさずに取り組んできたことが、36歳のベテランになっても球際、空中戦で激しい競り合いが繰り返されるJ1でフル稼働を続けられる要因になっている。
守備面では今季失点が多いセットプレーに注意を払い、リーダーとしてポジショニングなどの声掛けを徹底する。「そこを防げたら勝つ確率も無失点の確率も上がる」と気合を入れる。ただ、開幕から続く失点をなくすこと以上に求めているのは初勝利。「何でもいいので結果が欲しい。勝ち点3であれば無失点じゃなくてもいい」。がむしゃらに白星だけを求める。
4試合ぶりのリーグ戦先発が濃厚なMF宮本は、メリハリのある守備を心がける。G大阪戦に向けた今週の練習では「真ん中(ボランチ)としてはプレスにいけるようにコントロールしたいけれど、いけない状況もある。いける、いけないの認識を共有をした」とハイプレスのタイミングの修正に時間をかけ、準備をしてきた。
今季強調されているプレスは「回数を重ねて自分たちが肌感覚で分かるものもあるし、チームとしてはっきりしてくるものもある。ちょっとずつ良くなってきている感覚がある」と手応えはある。しっかりとビルドアップすると予想されるG大阪には効果的で「意図的に奪える回数がたくさん出ればいい」と力を込めた。
新潟・舞行龍 原点回帰でリーグ戦初勝利つかみ取る 29日G大阪戦 全員で意識共有しボールを保持
スポニチアネックス 2025/03/29 04:00