◇スノーボード世界選手権(2025年3月30日 スイス・サンモリッツ)
ビッグエア決勝が行われ、女子は22年北京冬季五輪銅メダルの村瀬心椛(20=TOKIOインカラミ)が162・50点で初優勝を果たした。2、3位にも日本勢が入り、雪上競技の世界選手権では99年ジャンプ男子ノーマルヒル以来、26年ぶり3度目となる表彰台独占となった。男子も優勝した木俣椋真(22=ヤマゼン)ら2人が表彰台に上り、来年のミラノ・コルティナ五輪でのメダル量産へ期待が高まる結果となった。
岩渕、深田を従えての表彰台の真ん中で、20歳の村瀬の笑顔が輝いた。直前練習のケガで実力者サドフスキシノット(ニュージーランド)が棄権するアクシデントがあったとはいえ、表彰台だけではなく、1〜4位を日本勢が占める歴史的快挙の主役となり、「今季最初(のW杯)に優勝して、最後も金で終われて良かった」と柔和な笑みを浮かべた。
21日に行われたスロープスタイル(SS)は2位。ビッグエアでは唯一の日本女子五輪メダリストとして、このタイトルは譲れなかった。1回目から逆スタンスで横3回転半する大技を余裕を持って決め、2回目には3回転技に成功。岩渕や五輪2連覇中のガサー(オーストリア)らを振り切り「真ん中に立つことができて自信もついたけど、もっと頑張ろうと思えた」と貪欲に話した。
2年前の前回大会はケガの影響で欠場。その後は反省から「練習量が一気に増えた。1週間にオフは1日だけ」にしたという。体づくりから見直したことで、昨季はW杯3勝に冬季Xゲームのビッグエアを制覇。今季は追われる重圧から思うような結果を残せない大会が続いたが、見事に有終の美を飾り「最後の最後まで諦めず、世界選手権でちゃんと表彰台に乗れたのは凄くうれしい」と言葉に実感を込めた。
2度目の五輪開幕まで約10カ月。「今季で一番思いっきり滑ることができた」という岩渕、「来季に向けてはいい結果」という深田らと切磋琢磨(せっさたくま)しながらも、金メダルは譲れない。「次はてっぺんを目指し、笑顔で帰れるように」と五輪の頂上を見据えた。
【スノーボード】心椛が金、麗楽が銀、茉莉が銅 ビッグエア日本勢女子表彰台独占 雪上競技26年ぶり
スポニチアネックス 2025/03/30 04:45