【競泳】パリ銀・松下知之 睡眠不足の仮想五輪で好タイムV 東京都選手権

 ◇競泳東京都選手権第2日(2025年6月7日 東京アクアティクスセンター)

 男子400メートル個人メドレーで、24年パリ五輪銀メダルの松下知之(東洋大)が4分8秒71の大会新記録で優勝した。3月の日本選手権で出した自己ベスト(4分8秒61)には及ばなかったが、ピーキングを合わせずに臨んだ大会としては上々の記録。「ここで8秒(台)を出せたのは、練習とレース、両方いいもの(手応え)を得られた」と振り返った。

 松下を含む今夏の世界選手権(シンガポール)日本代表は、調整の一環で今大会に出場。東京都江東区の海の森水上競技場に併設された宿泊施設を五輪選手村に見立て、共同生活と集団行動をしながら大会に臨んでいる。若手ばかりの8人部屋で寝泊まりしているという19歳は「自分は家族の人数も多いので慣れている。むしろホームな感じ」と語ったが、前夜は思わぬ“睡眠障害”に遭ったことも明かした。

 「僕と村佐君で夜中目が合って“起きているの?”という感じで。2人とも、今日は良く頑張ったなと」

 睡眠を妨げたのは部屋の今福和志(枚方SS)。本人も「うるさい」と自覚する後輩が発するいびきが原因で、午前2時まで熟睡することができなかったという。午前7時の起床まで5時間の睡眠時間を何とか確保したものの、「自分は寝るタイプ」という松下にとっては睡眠不足。それでも決勝では出色のタイムを叩き出し、「いい環境じゃない中で記録を出すという目的に対しては、遂行できていると思う。寝られて、テーパーをかけたら、めっちゃ速いと思う」と手応えをつかんだ。

 パリ五輪では歴史的な低迷となった競泳日本代表で、唯一のメダルを獲得した松下。メドレー2種目を含む4冠に輝いたレオン・マルシャン(フランス)の壁は厚いが、「自分たちの世代は世界にびびっていない。マルシャンもライバルとして見ている」と力強い。本番まで1カ月半。今大会後はスペイン・シエラネバダで高地合宿を行う予定で、「世界水泳もやってやるぞという気持ち。金メダルを獲るためにやっていきたい」と語気を強めた。

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