宮城県が導入を目指す宿泊税について、村井知事自らが説明する県民説明会が12日県庁で開かれました。出席者からは「納得できない」などと反対の声が多く聞かれましたが知事は導入に向け強気の姿勢を崩しませんでした。
村井知事:
「(観光振興の)取り組みを確実に進めていくためには、持続的、安定的な財源確保が不可欠で、宿泊税の導入がどうしても必要」
12日夜、県庁で開かれた宿泊税の県民説明会。村井知事が説明会に出席するのは初めてで県内の宿泊事業者など82人に導入の必要性や税の使い道などを自ら説明しました。出席者からは「進め方が強引だ」「導入には納得できない」などという意見が多く聞かれました。
出席者:
「宿泊税ありきで税収増やすことありきでは困るなと」
「もっと多くの県民の声を聞くべきだし、新税を創設するということですからもっと慎重に時間をかけてやるべきである」
厳しい意見が相次いだ一方、インバウンドの増加につなげてほしいといった肯定的な意見も聞かれました。
出席者:
「インバウンドの方々をより多く招き入れて、お金を使ってもらうのは正しい方策だと思う。この税制の導入はむしろ遅い」
「(導入したら)眠っている観光資源がまだまだあると知って掘り起こしていただきたい」
宿泊税は、素泊まりで1人1泊6000円以上の宿泊を課税対象とし、税額は県内一律300円としています。説明会は、当初の予定時間を延長し、3時間に及びました。20人が質問しましたが、知事は、あくまで導入を進める考えを強調しました。
出席者:
「行政に対する不信感しか生まれなかったと思います」
「もう何を言っても村井知事には届かないんだな」
村井知事:
「厳しい意見もあったが、3分の1くらいは前向きに受け止めるという意見もあったと思う。このあと議会に諮ることになるので理解もらえるよう最大限努力をしたい」
宮城県は9月18日に開会する県議会に条例案を提出する方針です。県は宿泊税による税収をおよそ11億円と見込んでいて、観光地の賑わい創出や受け入れ環境の整備などに充てる方針です。宿泊税は県のほか仙台市も導入を目指していて、市議会で議論が続いています。