ベガルタ仙台・森山佳郎監督「阪神のように、負けててもこいつらかわいいな」と愛されるクラブに 娘は芸人・森山あすか「大学行くかと思ったら、はあ?え!」【ヒーローインタビュー】

今回のヒーローは、燃える指揮官、ベガルタ仙台・森山佳郎監督。常に成長を求める56歳は、ひときわ熱く、選手よりも汗をかく。「自分が一番努力していたら、選手にもその努力じゃ足りないよと言える」と語る指揮官の素顔に迫ります。

ベガルタ再建を任された男

ベガルタ仙台 森山佳郎監督:
「負けたとしても、これ難しいですけどね。サポーターの方が勝利しか望んでいなかったら、なかなか難しいんですけれど、あきらめずに戦い抜くという、そういうチームにはなってきているんじゃないかなとは思う」

TBC

低迷が続いたベガルタの再建を任され今シーズン就任。Jリーグでは初めて指揮を執りますが、月間優秀監督賞に選ばれるなどその手腕に注目が集まっています。

TBC

ベガルタ仙台 森山佳郎監督:
「僕は昔からそうですけれど、チームを強くするときに個を太くというか、個を強く、とにかく結果がなかなかでなくても、個を鍛えて強くして大きくして、その総力結集で勝っていくという」

かつては槙野智章や久保建英ら代表メンバーも指導、選手の伸びしろを見い出してきました。

ベガルタでも結果だけを追い求めることなく、長いスパンで選手強化に着手、リーグ戦でも積極的に若手起用、選手と共にチャレンジを続けています。

物議をかもした「群馬戦」、なぜ?

一方で賛否を呼んだ9月の群馬戦、チームが好調の中あえて選手を入れ替え、結果的には下位チームと引き分けました。

ベガルタ仙台 森山佳郎監督:
「自分も間違いますし、自分の判断ミスで申し訳ないと。けど、自分はやめないよと。常に固定した計算できるメンバーばっかり選んでいたら、そこからなかなか広がっていかないという部分もあるので」

TBC

選手の感情や心理状態も見定める細やかな観察眼、それは言わば、「子をみる親のまなざし」。 選手たちもその視線を感じています

ベガルタ仙台 林彰洋選手:
「目を配り続けて、良くなった時に復調できるような立ち位置に戻す姿だったりとか、本当によく見ているんだなと思う。だからこそ、練習で力抜いてたりとかはできない」

TBC

ベガルタ仙台 森山佳郎監督:
「とはいえ、それで勝ち点を落として順位を落としていったらもともこもないというか。そこは毎回毎回、悩みながら考えながらやっている」

森山監督、ロッカールームで叫ぶ

ベガルタ仙台 森山佳郎監督:
「僕は勝負師でもないし戦術家でもないんで。もっと言うと大学受験失敗して1年浪人もありましたし。雑草も雑草、ぺんぺん草ぐらいの感じなんですけれど、ただやっぱり言い訳を人のせいにしたら終わっちゃうというか、人生どこからでも逆転できる」

TBC

監督の心に根差す雑草魂。その思いは4月、強豪クラブ・清水とのアウェー戦でも発揮されました。この日は後半、追い上げをみせたベガルタですが、試合に敗れロッカールームでは…。監督が選手に叫んでいました。「おれは悔しい。チャレンジしてないもん。あんな消極的なサッカーみたくない!」。

TBC

ベガルタ仙台 森山佳郎監督:
「いいことはいい、ダメなことはダメというかね。喜怒哀楽はしっかり。まあ自然体でやっているだけなんですけど、それが選手に近い感じで受け入れてもらっているのかなという感じはありますね」

そんな森山監督の人柄を、最もよく知る人物がいます。

監督の長女は“芸人”?

芸人として活動してる長女の森山あすかさんです。

TBC

高校を卒業後、芸の道を志しユーチューブ配信などでいま人気を博しています

森山監督の長女 森山あすかさん:
「仲良しですね。反抗期がすごかったので、父さんとか腕回して取っ組み合いのけんかとかしていましたよ昔はよく」

TBC


ベガルタ仙台 森山佳郎監督:
「普通に大学とか行くのかなと思ったら、はあ?え!と。親の助けを得ずに自分で生活していけるんだったらどうぞお好きにご勝手にと(笑)」
森山あすかさん:
「高校卒業してすぐ芸人をやるという中で、失敗してもいいから、失敗も経験だから、失敗という経験もしてこいと。夢に対して背中を押してくれる感じではありましたね」

森山あすかさん

ベガルタ仙台 森山佳郎監督:
「自分で考えたんですけれど、『気持ちには引力がある』という言葉をいつも一言書いてくれと言われたら書くんですけれど、意思意欲が強いほど目に見えない磁力とか引力が働いて、自分も近づくし目標も勝手に近づいてくる。全力でやっているというところを、心動かされたなと思えるようなゲームが増えれば、自然にそういう思いとか気持ちで持ってこれるゴールとか勝ち点はあると思うので」

攻撃的な貪欲さが足りない、そのワケは

意識改革から始まった森山ベガルタの挑戦、チームは現在リーグ5位、J1昇格プレーオフ圏内に位置しています。

しかし対戦チームによる分析も進み、勝ちきれない試合も増加、終盤に向かう今、さらなるチームの強度が必要です

TBC

ベガルタ仙台 森山佳郎監督:
「粘り強さは、今このチームにはだいぶ備わってきているのかなというところですけれど、1点差を2点差にしよう、3点差にしようという攻撃的な貪欲さはまだまだ足りないので、そこはチャレンジしている最中」

地域に必要とされ愛されるクラブに

加えて新たな試練も。主軸の長澤和輝選手の海外移籍は、シーズン途中の発表でした。

TBC

ベガルタ仙台 森山佳郎監督:
「彼がいなくなると分かった時は、そのいなくなる穴の大きさはすごく痛感したんですけれど、ちょっといま選手たちの様子をみていたら、それをこう何とかして自分たちの中でカバーするというか、それ以上に新しいリーダーとか若い選手の自覚とか責任とかが生まれて。みんなが危機感・緊張感をもってこのチームを良くしていこうと思ってくれているのは非常にありがたいなというか、嬉しいこと」

ベガルタ仙台 郷家友太選手:
「今年は死ぬも上がるも、僕もこのチームに全て捧げているので、そんな気持ちで毎試合、望んでいます

TBC

自らの未来を変えるのは自分。森山イズムを叩きこまれた選手たちが、いまベガルタを変えようとしていますしのぎをけずるJ2リーグ、いよいよシーズン佳境へ。

ベガルタ仙台 森山佳郎監督:
「下もだいぶ詰まってきて、上の背中も見えている部分もあったりして。ただまだ得ていない勝ち点とか、どうなるかわからない順位のことにあんまりエネルギーを取られないように。阪神タイガースではないですけれど、負けててもこいつらかわいいなみたいな、それが地域に必要とされ愛され応援してもらえるクラブということなんで。一番大事なところはね、思いとか覚悟とか責任感とか、そういうもんじゃないかなと思うので、そこだけは植えつけさせたいなと」

TBC

【tbcテレビ ヒーローインタビューより】

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