「花火大会を開催できるまで復興できた」津波に襲われた町で観光大使を務める女子大学生 夜空の大輪の花を見て感じた復興の現在地とは

9月28日、宮城亘理町で開催された東北未来芸術花火。観光大使として花火大会に参加した地元出身の大学生の活躍を追いました。

観光大使として活動する大学生

秋の夜空を彩った亘理町の東北未来芸術花火。

TBC

3回目の開催となった今年、会場の片隅で花火を見つめる大学生の姿がありました。半澤奈津紀さん(21)です。亘理町出身の半澤さん、特別な思いで花火大会の運営に参加していました。

宮城大学3年生の半澤さんは、去年から芸術花火に携わっています。大学では地域のまちづくりを学ぶ一方亘理町の観光大使「groovycrew(グルービークルー)」のメンバーとしても活動し、イベントやSNSで観光情報を発信しています。

TBC

亘理町観光大使 groovycrew 半澤奈津紀さん(21):
「震災の時に何もなくなってしまった景色を見ていたので。復興した様子を見て、亘理町も被災地ながらここまで復興したという町の強みも知っていただきたいと思って」

津波に襲われた町で…

津波で町の半分が浸水した亘理町は、283人が死亡、4人が行方不明のままです。

TBC

震災当時小学1年生だった半澤さん。津波の被害からは免れたものの、変わり果てた町の姿に心を痛めました。

TBC

大学生となったいま亘理町のためにできることがないか考え観光大使への応募を決めました。

半澤奈津紀さん:
「元々、大学に入る前からまちづくりとか、地域の活性化に興味があって。学生の私たちから、若い世代からご年配の方まで、亘理町の魅力を広げることができるんじゃないかって」

半澤奈津紀さん

観光大使「groovycrew」にとっても亘理町の芸術花火は、年に一度の大事なイベント。本番を翌日に控えたこの日は、当日のスケジュールを最終確認していました。生まれ育った亘理町の力になりたいその思いが半澤さんを支えています。

半澤さんってどんな人?

迎えた28日の当日。花火の打ち上げが始まる前から会場には、多くの人が集まりました。半澤さんはらこめし弁当を販売する特設ブースにいました。

TBC

半澤奈津紀さん:
「だんだん人も増えてきて。亘理町内外のたくさんの方がいらしているので、これからどんどんもっと盛り上がっていけたら」

接客する合間にインスタグラムで会場の様子も発信します。

半澤さんが「groovycrew」として活動するのは今年で2年目。ほかのメンバーにとって頼れる存在です。

TBC

groovycrew 泉里茉さん(20):
「おしとやかな子だけど、亘理をこう伝えたらいいのではないかとよく提案してくれる」
groovycrew 鞠子歩夢さん(19):
「リーダーシップがあってとても頼りになる先輩」

夜空の大輪の花が、明るく照らしたものは…

夕方からはステージ発表に出演。みんなでステージへ上がります。

半澤奈津紀さん:
「亘理のお酒のおともにぴったりな地場産品をご用意しております。お待ちしております」

TBC

緊張しながらも県の内外から訪れた人たちに町の魅力をPRしました。

日が暮れた午後6時半。いよいよ花火の打ち上げがスタート。音楽に合わせ花火上がります。50分ノンストップで音楽のリズムに合わせ打ち上げる東北初の芸術花火です。

TBC

今年もまた、芸術的な大輪の花が亘理町の街を、訪れた人たちの心を、明るく照らしました。

TBC

訪れた人:
「こんなに目いっぱいに花火を見ることがないので、とても華やかで元気をもらいました」
「音楽とシンクロして大きい花火もいっぱい上がっていて、綺麗で楽しくて来年もまた来たいです」

花火大会で知る、復興の現在地

半澤さんも一人の亘理町民として元気をもらったといいます。

TBC

半澤奈津紀さん:
「去年よりもすごくパワーアップしていて、他の花火大会と比べても真上に花火があるような、迫力のある花火で感動しました。花火大会を開催できるまで復興することができて、そういう面でもすごく感動しました。
(亘理町の)人の温かさがやっぱり私は好きだなって。亘理町のいろんな魅力を探りながら、亘理町、私たちを応援してくださっている方に、町の魅力を少しでも多く伝えられたらいいなと思います」

半澤奈津紀さん

宮城で一番の花火大会を目指す東北未来芸術花火。半澤さんたちは亘理町の魅力をこれからも発信していきます。

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