年明け以降もインフルエンザの流行が続く中、医療機関や薬局は薬不足に頭を悩ませています。専門家は、この状況が「数年単位で続くのでは」と危機感を募らせます。
仙台市青葉区の「マリーン調剤薬局一番町店」です。この薬局でも数年前から一部の医薬品が足りない状況が続いています。
TBCマリーン調剤薬局一番町店 管理薬剤師 佐藤貴弘さん:
「咳止めをはじめ、かぜ薬関連が、このように在庫が少なくなってきているような状況」
特に咳止めや痰を切る薬、抗生物質などは、数か月入荷がないものもあり、頭を悩ませていると言います。
マリーン調剤薬局一番町店 管理薬剤師 佐藤貴弘さん:
「日々、卸売会社に入荷の確認や処方元の医師への代替案の提案など、できる限り患者に薬を渡せるようにしている」
医薬品は、一部メーカーの不祥事や新型コロナのまん延により海外から原薬調達が難しくなったことで供給不足が続いていて、インフルエンザの流行も追い打ちをかけています。
TBCマリーン調剤薬局一番町店 管理薬剤師 佐藤貴弘さん:
「現場としても早く(薬不足が)解消するといいなと願っているし、新型コロナやインフルエンザの流行が一刻も早く落ち着くことも願っている」
病院で薬剤部長を務める東北医科薬科大学の岡田浩司教授は、薬不足は今後も続くのではと危機感を募らせます。
TBC東北医科薬科大学 岡田浩司教授:
「薬不足の問題が、かなり大きくなってきたのが2020年頃の話で、その頃は解決するまで2〜3年位かかると言われてきたけど、ところが2025年を迎えるのになかなか解決に至ってない。まだ数年単位でこの状況が続くと思われる」
医療現場でも工夫はしているものの根本的な解決は難しいとして、処方される側の理解や協力も必要だと話します。
東北医科薬科大学 岡田浩司教授:
「出荷調整が続いているので、医療機関の実績に見合った量しか納品されない。飲み残し、飲み忘れなどで薬が実は余っている、自宅にあるというケースが散見される。ぜひ医療機関の医師や薬剤師に相談してもらえると薬不足に役立つ対策がとれることもある」
飲み残した薬が服用できるかどうかについては、医師や薬剤師に相談してほしいということです。