日本ハムの新庄剛志監督(53)が〝うれしい悲鳴〟を上げている。オープン戦の序盤から投打に絶好調で、指揮官が期待を込めて送り出す選手が次々と結果を残しているからだ。
18日の巨人戦(エスコン)も1―1の同点で迎えた5回に打線が爆発。水谷の本塁打で勝ち越すと、二死後には野村、清宮幸の連続アーチで突き放した。さらに7回には代打・マルティネスにもダメ押しの一発。投げては7回から登板した昨季の台湾リーグMVP右腕・古林(グーリン)が、4奪三振を含む2回無失点の圧巻投球を披露した。
こうなると、開幕メンバーを絞り込みたい新庄監督も悩ましくなってくる。例えば、この日豪快な一発を放ったマルティネス。指揮官は開幕のスタメン起用を模索するが、マルティネスが守る一塁、捕手はすでに野村、郡司ら強力なライバルが君臨する。DHも昨季25本塁打を放ったレイエスを外せないため、現状では「代打」の選択肢しかない。
古林も中継ぎで好投したとはいえ、チームの救援陣に空きはない。そのため、新庄監督は古林を急きょ本職の先発に戻すことを決断したが、そのスターター枠もすでに金村、伊藤、山崎、加藤、北山、バーヘイゲンの5人が確定済みだ。先発投手陣に故障でもない限り、古林は4月2週目に予定されている楽天、西武との6連戦まで一軍登板を待たされる可能性が高い。
このままいけば、投打ともに起用できない選手が続出しかねないとあって、新庄監督も「ホント悩みますね。時間もないし。みんな調子を上げてきているから…どうしよう」と頭を抱えるばかりだ。
ついには「久々にすすきのに行って焼き肉食べるんだけど、iPad3台持っていこうかな(笑い)。右手で焼き肉食べて、左手でiPad動かして(選手起用を考える)」と言い残して球場を後にした指揮官。戦力の底上げに成功したからこそだが、絞り込み作業は難航しそうだ。