佐々木朗希 デビュー戦制球難露呈も…成功のカギ握る正捕手ウィル・スミスの注目点とは?

 ドジャースの佐々木朗希投手(23)が19日に行われたMLB日本開幕シリーズのカブス戦(東京ドーム)でメジャー初先発を果たした。結果は3回56球を投げて1安打、3奪三振、5四球、1失点。最速は注目の日本人対決となった鈴木に対して投じた163キロだった。

 出力は本人が「スプリングトレーニングからいろいろ練習してきた中で真っすぐに関しては一番よかった」と語ったように申し分なし。一方で2回から制球を乱し、首脳陣が想定したイニング数を下回る早期降板で課題を露呈した。

 米挑戦1年目の23歳、母国開催、待ち望んできた初登板…。大争奪戦を制して招き入れたフロントを含め、ドジャース陣営としては織り込みずみだった。ロバーツ監督も「3イニングで交代というのは、ある意味簡単な決断でした」と想定内を強調。「大事な場面でなかなか制球が定まらなかった3回のところをしっかりと抑えたところは、朗希のスキルを評価したい」と大荒れの内容でも大崩れしなかった踏ん張りに光を当てた。

 完全にモーションを盗まれての盗塁も2つあった。滑りやすい公式球、米本土に戻ってからのさまざまなマウンド、ピッチクロックをはじめMLBに適応するために時間を要すのは自然だろう。

 成功のカギを握るキーマンも温かいまなざしを向けた。カブスとの開幕カード2連戦で「4番・捕手」で出場したウィル・スミス捕手(29)だ。19日の試合直後、ドジャースの絶対的正捕手は佐々木のデビュー戦を次のように評していた。

「今夜は彼にとってメジャーで初めて投げる公式戦だったからね。たくさんの感情が押し寄せていたように見えた。試合前から最初の一球までは緊張していたけど、それ以降はしっかり気持ちを切り返られていたと思う。試合が始まってからは完全に集中できていたよ」

 佐々木にとって特別な1試合であることを念頭に置いた上で細かい投球内容に焦点を当てるのではなく、一日を通しての振る舞いや試合への入り方、高ぶる気持ちを制御する右腕の取り組みを正捕手は見ていた。

 頼もしい存在は、大谷や山本といった同胞だけではない。目標に掲げる「世界一の投手」へ――。実力を示し、信頼をつかみ取る戦いが始まった。

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