下を向いている暇はない。ソフトバンクのリチャード内野手(25)が28日のロッテ戦(みずほペイペイ)で、プロ初となる「開幕スタメン」出場。「8番・三塁」で4打席に立ったが、2三振を含む無安打に終わった。2回に訪れた今シーズン最初の打席ではカウント2―2からタイムを要求したが、認められず見逃し三振。珍しい凡退シーンで2025年の幕が開けた。
チームも2―8の大敗を喫し、自身も振るわなかった。それでも試合後のリチャードは毅然(きぜん)と報道対応。全4打席を丁寧に振り返った上で「打ちたかったし、少しでもチームの助けになりたかったけど、今日はもう終わったこと。頭の中は明日(予告先発)のボスをどうやって打つかってことしかありません」と続けた。
開幕戦でアピールはできなかったが、試合は続く。成功体験も大事だが、反省点を次にどう生かすかも重要。試合後の冷静な姿に、師匠の教育が行き届いていた。この日、ホークス初得点をたたき出した山川穂高内野手(33)は、オフから徹底指導してきたまな弟子にこんな言葉を送っていた。
「(開幕戦の感想は)本人に聞いてやってください。こうやって記者の方に、自分の言葉で話をして、ここでちゃんと整理するのも大事。毎日終わった後に、良い方にドンドン切り替えていくっていうのは自分にしかできない。ちゃんと自分の言葉で発言して、それで自分の感覚を大事にして、これから先もやっていくべき。少なからず僕はそうしてきましたから」。
4タコに終わった開幕戦後の姿は、師匠の金言通りだった。勝負をかけるプロ8年目。負傷離脱した正三塁手の栗原が不在の間に…。取り返す機会はまだまだある。