日本ハムの新庄剛志監督(53)が交流戦「圧勝」に向け強気の姿勢を示している。
チームは交流戦前まで29勝20敗2分けの貯金「9」。リーグ首位を快走しているためか、指揮官は交流戦18試合の目標を「11勝7敗」に設定し、「交流戦は楽しみますよ。またこれから(チームも)乗っていけると思うし」と交流戦Vを狙える数値を掲げ、高みを目指している。
だが、そんな指揮官の強気な言葉とは裏腹に日本ハムは5月中旬から打撃が低迷中。チーム打率もリーグ5位の2割2分9厘と不振を極める。ここまで貯金を積み上げられたのはリーグトップの防御率(2・22)を誇る投手陣の奮闘が大きい。
このまま打線が低調なら交流戦11勝はおろか勝率5割さえ危ぶまれるはず。にも拘わらず、なぜ新庄監督は交流戦で大きく勝ち越せると予想するのか。
指揮官は各打者のメンタル面が改善され、打線が急激に活性化する可能性を感じているという。
通常のリーグ戦では何度も同じ相手と対戦するため、打者は対戦ごとに相手対策が綿密になる。必然的に情報量が膨大になり、これが打席内で混乱を生むことも珍しくない。だが、交流戦は普段めったに対戦しない投手が次々に登板するため、各打者はいい意味で頭がまっさらのまま打席に立てる。新庄監督もこの効果が見込めるため「今そんなに調子の上がっていないバッターがいきなりきっかけをつかむ。僕はそれが交流戦という場所だと思うので」と自信をのぞかせるのだろう。
指揮官から「打撃に関しては〝八木監督〟に聞いて」と全幅の信頼を寄せられる八木裕打撃コーチ(59)も交流戦の効果をこう説明する。
「相手(投手)が分からない中で、試合中にその投手に対応していくのはどうしても難しい。全く打てない日もあるかもしれない。でも逆に分からない部分が多いからこそ、打者は球種やコースを絞ったり割り切っていける。これは交流戦ならではのことなので、ここから打者は来る球に反応して意外と打てるようになるかもしれない。監督もそういうところを期待しているはず」
交流戦初戦の3日阪神戦(エスコン)は相手先発・才木の好投もあり0―1と零封された日本ハムだが…。指揮官や首脳陣の思惑通り、打線はセ・リーグ相手に復調し再びチームを勢いづけられるか。