【記者のベストレース2024】人馬一体で見せつけた〝王道競馬〟 テーオーロイヤルと菱田裕二の信頼関係/西谷哲生

西谷哲生【天皇賞(春)・テーオーロイヤル】 天皇賞・春はまさに人馬一体だったテーオーロイヤル&菱田裕二

 1番人気を背負って勝ち切るというのは、簡単なようで難しい。それがGⅠの大舞台ともなれば、なおさらだ。

 菱田裕二騎手とのコンビで天皇賞・春に臨んだテーオーロイヤル。ダイヤモンドS→阪神大賞典と長距離重賞を連勝して勢いは文句なく、3000メートル超のレースを続けて戦ってきた後でも「状態はさらに上がっている」と厩舎サイドも絶好の仕上がりを口にしていた。

 勝てば人馬、厩舎いずれもJRA・GⅠ初制覇。負けられないプレッシャーはあっただろう。その中で人馬が見せたのはスタートから自信を持って出していき、スッと好位につけ、後続の追撃を待たずにスパートする王道の競馬だった。「悔いのないレースをしてほしい」。陣営の、そしてファンの思いに満点回答で応えるような立ち回りだった。

 スタンドの大歓声を浴びながら勝利をつかんだ直後。ジョッキーカメラの映像には「ロイ君、これからだよ」という菱田騎手の声が入っていた。その夢の続きを見たい、そう思わずにはいられない一戦だった。

著者:西谷 哲生

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