震災の「記憶」を次代につなぐ 被災者が撮影した写真を集めた企画展(島根・松江市)

記憶を未来につなぎます。
東日本大震災など各地で起きた震災の記憶をとどめてもらおうと、被災者自身が撮影した写真を集めた企画展が松江市で開かれています。

鉄骨がむき出しになり、大きくゆがんだスーパーの建物。
傍らには押しつぶされフレームだけになった車が止まっています。
またこちらは瓦礫が散乱する中ぽつんとたたずむ神社。
津波によって石段の上にまで車が打ち上げられています。

いずれも14年前の東日本大震災で被災した人が自ら撮影しました。
松江市の島根大学附属図書館で開かれている企画展「災害の時代」です。

島根大学法文学部・宮澤文雄准教授:
「ここにあるのは東日本大震災の写真で、特に地震直後の写真になります」

企画したのは島根大学法文学部の宮澤文雄准教授。
東日本大震災の発生当時、宮城県仙台市に住んでいて、自らも被災しました。
その経験から、被災者自身が撮影した写真を通じて震災の記憶を次の時代に伝えていこうという思いです。

島根大学法文学部・宮澤文雄准教授:
「被災したときの言葉にならない体験というのを、写真を通じてみんなに知っていただければと」

会場には東日本大震災の被災地の写真約20点のほか、1995年の阪神淡路大震災、2016年の熊本地震などの写真も並びます。

被災地の小学校で卒業式。兵庫県芦屋市で震災を記録するボランティアとして活動をした出雲市在住の写真家・高嶋敏展さんが被災者に依頼して撮影してもらった1枚です。

報道では伝えられなかった視点で、震災の「非日常」がまだ残る被災地の表情がとらえられています。

島根大学法文学部・宮澤文雄准教授:
「常に私たちの生活は災害と災害の間にある、災間期を生きている。被災者の視点に自分の視点を重ねて思いをはせていただけたらと思う」

この企画展は松江市の島根大学附属図書館で3月24日まで開かれています。

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