ホンダは2025年3月21日、「大阪モーターサイクルショー2025」の会場において「CB1000F コンセプト」を世界初公開しました。昔からのバイクファンはもちろんのこと、エントリーライダーからも支持を集めるこのモデルは、果たしてどんな魅力を備えているのでしょう?
「Z」対「CB」のライバル対決が令和の時代に復活か!?ホンダは2025年3月21日、「大阪モーターサイクルショー2025」の会場において「CB1000F コンセプト」を世界初公開しました。「CB」シリーズの伝統を感じさせながら、現代的なスペックを備えた注目すべきコンセプトバイクです。
そのデザインを見て多くのバイク好きがイメージするのは、1979年に登場した「CB750F」とその輸出モデルである「CB900F」でしょう。
またカラーリングは、1982年にフレディ・スペンサーが「デイトナ100マイルレース」を制したマシンを想起させます。
水冷の4気筒エンジンを搭載している「CB1000F コンセプト」のベースモデルは、先ごろ日本でも発売された「CB1000 ホーネット」だと思われます。
「CB1000 ホーネット」はストリートファイターを意識した尖ったフロントフェイスなのに対し、「CB1000F コンセプト」はオーセンティックな丸型のLEDライトを採用。その下にふたつのホーンを配置するのも、歴代の「CB」シリーズでよく見られたフェイスデザインです。
ネイキッドバイクといえば、欧州ではストリートファイター的ルックスが人気を集めていますが、日本では丸型ライトの方が支持を集めているので、「CB1000F コンセプト」がこのデザインのまま市販されることを期待しているライダーも多いことでしょう。
大排気量のネイキッドバイクといえば、カワサキの「Z900RS」がロングセラーを記録していますが、もし「CB1000F コンセプト」がこのデザインのまま市販されることになれば、よきライバルとなりそうです。「Z」と「CB」といえば、1970年代からライバル関係にあった2台なので、現代においても市場を盛り上げることになるかもしれません。
ホンダとしては、「CB」シリーズのフラッグシップ的な位置づけであった「CB1300 SUPER FOUR」が現在発売中の「ファイナルエディション」をもって生産終了となるため、後継モデルが欲しいところでしょう。そう考えると、「CB1000F コンセプト」の市販化の可能性はかなり高そうです。
●“風格”を意識した「CB1000F コンセプト」のデザイン
ホンダによると、「CB1000F コンセプト」は「手の届かないような特別なものではなく、あくまで日常の延長にある特別感」を意識したモデルであるとのこと。
ベースモデルと思われる「CB1000 ホーネット」のエンジンは最高出力152psを発生するハイパワーなものですが、「CB1000F コンセプト」の市販版はもう少し扱いやすさを重視したものとなるかもしれません。
「CB1000F コンセプト」の足回りは、フロントに倒立フォーク、リアにモノショックという組み合わせですが、十分な性能を持ち合わせているサスペンションといえるでしょう。
デザインに関しては“風格”を意識したとのこと。コンセプトモデルのフューエルタンクは鋼板製で、スチールらしい面の表情や角の部分の“アール”のつけ方にも気が配られたようです。
確かにフューエルタンクのシルエットは、一見、角ばっているように見えるものの、やわらかさも感じられる絶妙の形状といえます。
実は似たようなコンセプトバイクは、新型コロナウイルス感染症の影響で開催中止となった幻の「モーターサイクルショー2020」にも出展される予定でした。その際は「CB-F コンセプト」という名称でしたが、それに比べると今回発表された「CB1000F コンセプト」は、かなり市販車に近い状態になったように感じます。
* * *
ちなみに今回、「大阪モーターサイクルショー2025」で世界初公開となった「CB1000F コンセプト」ですが、会場にはレーシングコンセプトである「CB1000F Concept Moriwaki Engineering」やBEAMS CULTUART(ビームス カルチャート)とコラボした「HONDA CB1000F meets GUCCIMAZE」なるカスタムモデルも合わせて展示されていました。
続く東京や名古屋の「モーターサイクルショー2025」でも、「CB1000F コンセプト」ファミリーが会場の人々の注目を集めることでしょう。