■レース直系の技術を市販車に落とし込むのがメルセデスAMGだ
■フラッグシップであるAMG GTのラグジュアリーモデルが「GT 4ドアクーペ」だ
■現行モデルは電気の力も備え800馬力オーバーのモデルも存在する
AMG GT 4ドアクーペってどんなクルマ?カスタマーに究極のパフォーマンスを提供するために誕生したメルセデス・ベンツのサブブランドが、メルセデスAMGだ。そのメルセデスAMGから市場に導入されているモデルのなかでも、高性能であることはもちろん、とりわけラグジュアリーな印象を強く感じさせるのが、Eセグメントに属する「GT 4ドアクーペ」だ。
すでにその誕生からは7年ほどを経過したモデルだが、スムースで優雅なスタイリングはもちろんのこと、メカニズムの着実な進化によって、現在でもその魅力は衰えることはない。
現在、日本市場では「43 4MATIC+」、「53 4MATIC+」、そして「63 S E PERFORMANCE」の3モデルによる販売が行われているGT 4ドアクーペだが、43と53の両車はいずれもISG(インテグレーテッド・スターター・ジェネレーター=モーター兼発動機)と電動スーパーチャージャーを搭載する3リッターの直列6気筒エンジンを搭載するモデル。アクセルを踏み込んだ瞬間からタイムラグを感じさせることなく、力強いトルク感とともに、スポーティな走りが演出される。
ちなみに43ではエクスクルーシブ、AMGライドコントロールプラス、AMGドライビング、また53ではAMGダイナミック、AMGダイナミックプラス、ラグジュアリーラインといったパッケージオプションが設定され、カスタマーはさらにスポーティでラグジュアリーなモデルをオーダーすることもできる。
実際の運動性能は、0-100km/h加速で43が4.9秒、53は4.5秒。そのエレガントな内外装からは想像もできないほどのパフォーマンスを、この両モデルは楽しませてくれる。
見た目からは想像できないほどのパフォーマンスだが、メルセデスAMGはさらに究極の4ドアクーペともいうべきモデルをGTのラインアップに用意していた。それがF1マシン直系のテクノロジーを採用したPHEV仕様の「63 S E PERFORMANCE」だ。
パワーユニットは、現在のメルセデスAMGにとって象徴的な存在ともいえるホットインサイドV、すなわちVバンクの内側にツインターボのメカニズムを搭載した4リッターのV型8気筒で、まずこのエンジンが639馬力の最高出力を発揮する。ターボをツインストローク型としたことでターボラグを改善し、また軽量でありながら高強度を誇るクローズドデッキのシリンダーブロックや鍛造アルミニウム製ピストンを採用するなど、その内容はさすがにメルセデスAMGだ。ミッションは電子制御多板クラッチ式の9速ATとなる。
さらに、それに組み合わされるエレクトリックモーターは最高出力が204馬力。バッテリーはもちろん自社開発によるもので、結果システム全体では843馬力の最高出力と1400Nm以上の最大トルクを誇ることが可能になった。
エレクトリックモーターは、そのシフトに使用される2速のトランスミッションや電子制御のLSDとともにリヤアクスルに搭載されている。2速へのシフトは車速が140km/hに達するまでの間にスムースに行われる仕組みだ。
駆動方式はもちろん連続トルク可変配分型の4MATIC+。このモデルの圧倒的な安定性、そしてコーナリングでのナチュラルな印象は、これらのメカニズム、そしてエアサスペンションと電子制御のアダプティブダンパーを組み合わせ、メルセデスAMGによって徹底的に鍛え上げられたサスペションによって得られたものなのだ。
AMGカーボンセラミックブレーキが採用されるブレーキシステムの信頼性や制動力も、もちろんライバルのそれを大いに凌ぐ。
メルセデスAMGのクルマ作り。その哲学はこのGT 4ドアクーペに限らず、どのクラスのモデルでも同様に感じることが可能だ。究極のパフォーマンスを経験したいと思う人ならば、一度は試す価値のあるブランドだろう。