最上町の大アカマツで作ったハープやフィドルで演奏する「アカマツで奏でる音楽会」が23日、町中央公民館で開かれた。柔らかな音色が会場を包むと、訪れた約100人が聴き入った。
大アカマツは同町東法田にあった。樹齢600年ほどで、枯死状態となり、2021年に切り倒された。23年、楽器へと姿を変えた。
音楽会は3回目。公募奏者で構成するアカマツ演奏隊、新庄北高最上校、町民団体「森の楽器の会(ベルフォレ)」のメンバーら計約20人が参加した。「朧月夜(おぼろつきよ)」、宮沢賢治の短編小説を基にした戯曲「ポランの広場」、アンコールの「きらきら星」など計13曲を奏でた。山形市蔵王一小3年色摩恒志さん(9)と母美紀さん(43)は「大アカマツが楽器になったのは初めて知った。心地よい演奏だった」と満足した様子だった。
奏者として初めて参加した同町向町の主婦五十嵐マリ子さん(64)は「楽しめた」とにっこり。昨年に続きステージに立った向町の会社員北条清悦さん(67)は「喜んでもらえてうれしい。可能な限り継続して出演したい」と次を見据えた。指導者役で高知県と同町の2拠点で生活する泉谷貴彦さん(67)は「奏者と観客に一体感が生まれていた」と相好を崩した。
奏でる!大アカマツ 最上、ハープやフィドルに再生
山形新聞 2025/03/26 16:09