2017年に日本生命が契約者を対象とした「夏のボーナス」アンケートによると、2016の夏、50代の人がもらったボーナスは男性74.7万円、女性47.6万円で、男女平均では67.8万円。この数字をもとに、2018年、この夏のボーナス予想額を見積もってみましょう。

●50代のボーナス、この夏はいくらもらえる?

 民間のシンクタンク4社がはじき出したこの夏のボーナス予測は、前年比+1.2%から+2.2%と、強気の数字が出ています。中間をとって前年比1.8%増という第一生命経済研究所の数字で計算してみましょう。2017年度の実績から計算すると、50代男性は88.1万円、50代女性は56.2万円が支給される見込みとなります。

 気になるのは、年代別でみると、2016年から2017年にかけて、20代以下は2.3万円増加しているのに対し、50代は0.2万円増加と、伸び率が低かったことです。とくに50代の男性では全年代で唯一0.4万円と、前年を下回る額となっていたことがわかります。

 厚生労働省の賃金構造基本統計調査をみると、その原因が分かります。50代前半の年間賞与額は126.7万円(3.4カ月)、50代後半では118.3万円(3.3カ月)。給与も賞与も50代前半がピークとなり、後半では少しずつ減っているからなのです。50代半ばで役職定年などを迎えることなどがその原因です。定年は60歳から65歳まで延長される企業が増えていても、50代後半以降の収入はなかなか厳しいようです。

●50代でボーナス支給の多い産業、少ない産業は?

 厚生労働省の分類による15の産業種別で、50代のボーナス実態を調べてみました。全産業の平均は90万6千円(42.5歳/12.1年勤務)となっています。

[50代後半になってもボーナスが上がる産業]
※産業:50〜54歳/55〜59歳

・電気・ガス・熱供給・水道業:161.5万円/168.3万円
・運輸・郵便業:69.5万円/77.0万円
・教育・学習支援業:184.3万円/201万円
・他に分類されないサービス業:60.7万円/63.5万円

 このように、50代後半になっても賞与の伸びが止まらない産業もある一方、減額の著しい産業もあります。

[50代後半でボーナスがかなり減る産業]
※産業:50〜54歳/55〜59歳

・金融業、保険業:214.3万円/161.5万円
・宿泊業、飲食サービス業:42.5万円/35.1万円
・不動産業、物品賃貸業:143.8万円/125.8万円

 金融業、保険業では50代前半と比べると4分の3、宿泊・飲食サービスや不動産業では8割強まで落ち込みます。また、宿泊・飲食では、そもそも50代前半でさえ40代よりも低いボーナスしかもらえていません。

 50代後半になっても住宅ローンなどが続いている場合は、厳しい現実と言わざるをえない状況です。

<参考サイト>
・ニッセイ「夏のボーナス」に関する調査結果(2017年7月6日)
https://www.nissay.co.jp/news/2017/pdf/20170706.pdf#search=%27%E6%97%A5%E6%9C%AC%E7%94%9F%E5%91%BD+%E3%83%9C%E3%83%BC%E3%83%8A%E3%82%B9+%E8%AA%BF%E6%9F%BB%27
・厚生労働省:平成29年賃金構造基本統計調査
https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?page=1&layout=datalist&toukei=00450091&tstat=000001011429&cycle=0&tclass1=000001098975&tclass2=000001098977&tclass3=000001098992&second2=1