日本社会ではいまだ学歴が大きな武器になります。高学歴イコール「すごい人!」という思い込みは多くの人に共通するステレオタイプです。みなさんも、一流大学卒と聞いて、それだけでなんとなく信頼したり、ときに相手に対して萎縮してしまったなどの経験はありませんか。

 ところが、なかには一流大卒で迷惑な人たちもいるのでご注意を。最近、ニュースで問題になっている政治家や官僚の発言や行動も、その多くが高学歴ゆえの迷惑行為といえるのかもしれません。

●プライドがあだになる?

 みなさんも身の回りで高学歴な迷惑な人たちはいませんか。twitterではこんな意見も。「高学歴の人は総じてプライドが高い傾向があるし、そのプライドは自分の言説にかかっていることが多いから、うっかり人前で“間違いを指摘”しちゃったりすると、その場ではにこやかに対応されても、後で別の形で仕返しされたりすることがしばしばありますね」。

 また、高学歴者は頭のよさをプライドにしているので、自分が騙されるわけはないと信じ込んでしまうといった内容の意見もありました。

●高学歴モンスターとは

 『高学歴モンスター: 一流大学卒の迷惑な人たち』の著者・片田珠美氏は、高学歴モンスターの特徴として想像力と共感の欠如を挙げています。経済格差が教育格差につながることは最近よく指摘されていることですが、高学歴の人は、やはりとても恵まれた環境で育ってきたケースが少なくないため、そのせいで傲慢になりやすく、自分のことを特別な人間だと思い込み、それが想像力と共感の欠如をもたらすのだそうです。

 高学歴モンスターが暴走してしまうと結局、自分にふりかかってきます。しかし、当の本人は現実を受け入れず、自覚も欠如し、まるで幼児のように振舞うこともあるのです。これも一流大学卒の迷惑な人たちの特徴ということです。

●高学歴イコール迷惑な人というレッテルにも注意

 ここまで高学歴イコール迷惑な人という論調で書いてきましたが、高学歴でもマトモな人、立派な人はもちろんたくさんいます。

 twitterでは「高学歴、特に文系の博士課程まで出ていると、“与えられたお勉強はできるけど、頭が固くてプライドが高くて使い物にならない”と見られるのがデフォルト状態になる。僕自身、初対面でほとんど話もしていない相手に、“お前は頭が固い”とマウンティングされた経験が何度もある」という話も。

 つまり、一部の人のせいで実際に迷惑を被っている方もいるということです。高学歴イコール迷惑な人というレッテル貼りはやめることですね。レッテル貼りも高学歴者の暴走と同じくらい迷惑行動にあたります。想像力と共感力を大切に。

<参考文献>
・『高学歴モンスター: 一流大学卒の迷惑な人たち』(片田珠美著、小学館新書)