仕事のモチベーションを大きく左右することもある、上司や先輩の言葉。部下を抱える上司という立場にある人は、やる気を出させるために常日頃頭を悩ましているかもしれませんが、その一方で部下のやる気を奪う言葉をうっかり使ってしまっていることはないでしょうか。

●要チェック! モチベーションを下げる上司の言葉。

 ソニー生命保険株式会社が行った「社会人1年目と2年目の意識調査2021」のアンケート結果によると、上司や先輩から言われてモチベーションがダウンしてしまう言葉を聞いた質問には、「この仕事向いてないんじゃない?」(29.6%)、「もういいよ、別の人にお願いする」(29.1%)、「やる気ある?」(22.6%)がトップ3に。先輩たちからしたら、まだ仕事に慣れず学生気分が抜けない社員に対してつい軽く言ってしまう言葉かもしれませんが、初めから期待されていない、見放されていると感じて、さらにやる気を失ってしまう若い部下たちも多いようです。

 上記の回答は社歴の短い20代中心の意見ですが、30代以降の社会経験のある程度長くなった人たちにも「やる気を奪う上司・先輩の言葉」をヒアリングして以下にまとめました。

・「おまえ何年目?」「これまで何して来たの?」
 今までの社会経験を、ムダな時間として全否定するような言葉はNGです。期待外れだと遠回しに言われているように感じて傷つき、モチベーションが下がるという声が。自信を失わせる言葉であることは間違いありません。

・「言ってる意味わかる?」「こんなことも分からない?」
 見下され、子供扱いされたように感じるのがこれらの言葉。仕事自体の能力だけではなく、理解能力の低さをいじられるため、プライドも傷つきます。「ここまでは大丈夫?」と理解度を確認する言葉ならギリセーフ、という意見も。

・「ガキの使いじゃないんだから」「いつも指示待ち?」
 上司からの指示通りにきっちり遂行したのに、それだけでは「工夫が足りない」「自主性がない」との言い方をされるとイラッとすることもあります。言わなくてもそれくらい分かるだろう的な態度も、やる気が削がれるとのこと。

・「もう帰っていいよ」「俺がやるからいい」
 苦手分野や分からないことの相談や質問に対して、目も合わさず面倒臭そうにこう言われるとやる気はダウン。見限られたように感じることもありますし、分からないから聞いているのにシャットアウトされると情けない気持ちに。

・「私が若い頃は〜」
 上司が自分の過去を引き合いに出し、「俺はもっと大変だった」「その頃は寝ないで仕事してた」などと聞かされると、「じゃあ自分も出来る!なんて、やる気にはならない」との声が。不公平に比べられても、モチベーションは下がるばかり。

 それなりに社会人経験を積んで来た自負があれば尚更、言われて気分が悪く、やる気が奪われる言葉のバリエーションも増えるもの。社会人としてのプライドを傷つけられたり、それまで築いてきたことを否定されたり、「それくらいできて当たり前」という上司のジャッジに理不尽さを感じてモチベーションが下がるケースが多いようです。

●やる気UPの言葉でフォローも忘れずに。

 言ってしまった言葉は取り返しはつきませんが、もし「言い過ぎた」と後悔した時には、部下をフォローするモチベーションをあげる言葉も掛けてあげたいもの。

 冒頭に取り上げた20代への調査では、やる気が出る言葉として「君がいて助かった、ありがとう」、「本当によく頑張った」「なんでも相談してね」が上位3つにランクイン。少しでも会社に貢献できた、という喜びや、この先も頑張って行けそうだ、と安心して働ける支えとなる言葉が若手には響くようです。

 また30代以降の方々からは、「さすが、頼りになる!」「仕事が早いね (デキるね)」などの評価の言葉や、「いつもフォローありがとう」「君がいないと回らない」という常日頃の業務への感謝の言葉などが多く上がりました。自分の仕事ぶりを正当に評価されたり、地味な仕事でも見ていてくれているという満足感は、「頑張って来て良かった、これからも頑張ろう」と思う瞬間だということです。

 実は、「良くも悪くも、何も言ってくれない上司が一番やる気が出ない」という声も少なからずありました。言葉足らずで部下に”無関心”と感じさせていないかにも注意し、適切なコミュニケーションで職場のモチベーションを高めたいものですね。

<参考サイト>
社会人1年目と2年目の意識調査2021│ソニー生命保険株式会社
https://www.sonylife.co.jp/company/news/2021/nr_210421.html#sec14