朝起きたら口の中がなんだか気持ち悪い。すぐに歯を磨くという人は少なくないですよね。でも、その後すぐに食事をするのだから、磨くのは食後がいい。なんて人も多いはずです。いったいどちらが良いのでしょうか。現役の歯科医に聞いてみました。

●歯を磨かないと口の中の細菌は1兆個!

 目には見えませんが、口の中は細菌だらけ。日本訪問歯科協会によると、「大人の口の中には、300〜700種類の細菌が生息しているといわれます。歯をよく磨く人で1000〜2000億個、あまり歯を磨かない人では4000〜6000億個、さらにほとんど磨かない人では1兆個もの細菌がすみ着いています」とのこと。歯磨きをおろそかにしているとこうした細菌から虫歯になるだけでなく、風邪や病気につながることもあります。

 そもそも歯磨きの目的は何だと思いますか。食べかすを取るため?口臭を減らすため?歯を白くするため?口の中をすっきりさせるため?いろいろあると思いますが、ざっくり言ってしまうと虫歯、そして歯周病の予防がもっとも大事で、そのためには口の中の細菌を減らすことが非常に重要なのです。

●口が細菌だらけのタイミングとは?

 歯磨きのタイミングの話から脇に逸れてしまいましたが、歯磨きの目的は上に書いた通りです。では朝いつ磨くのか?歯科医に聞いたところ、それは口の中が最も細菌だらけのとき、ズバリ「寝起き」とのことです。

 起きているときは唾液によって口内の細菌が抑えられていますが、睡眠中は唾液の分泌が少なくなるため、細菌が増加します。寝起きの口臭がきつかったり、口内がねばつくのはこれが原因です。寝起きにまず一杯水を飲むという習慣がある人も少なくないと思いますが、歯磨きをせずに水を飲むと口内の細菌が体内に流れ込むことになってしまいます。まずは歯磨きをしてから、せめてうがいだけでもしましょう。


 というわけで、朝起きたら飲み食いする前にまず歯を磨きましょう。食べかすがついたまま出かけるとみっともないので、食後にも軽く磨いておくとなお良いですね。

 また、歯の磨き方ですが、ゴシゴシと力いっぱい磨いていませんか?それ、実は逆効果です。それはなぜか?毛が曲がってしまうほど歯に押し付けてしまうと磨けない部分が出てしまうからです。親指、人差し指、中指の3本でペンを持つくらいの強さで歯ブラシを持ち、シャカシャカ音がするように軽く当てるのがベスト。慣れるまでは磨けている実感がないかもしれませんが、歯の汚れは力いっぱい磨けば取れるというわけでもないそうです。

 永久歯が生え変わることはありません、歯は一生ものです。抜けてから後悔しても遅すぎます。毎日ケアをして、歳をとっても健康な歯を保ち続けましょう。


<参考サイト>
・日本訪問歯科協会 お口の中は細菌がいっぱい
http://www.houmonshika.org/oralcare/c111/