みなさんは日々、歯をどのようにケアしていますか?将来入れ歯は避けたいし、一生付き合うものだからこそ大切にしたいですよね。毎食後こまめに歯磨きをしたり、歯磨きのあとによ〜くうがいをしたりと、念入りにケアしている人も多いようです。でもそのやり方、実は間違っているかもしれません。

 今回は歯磨きの新常識について解説します!

●歯磨きのしすぎは危険

 食事のたびに念入りに歯磨きをする人も多いですが、やりすぎは禁物です。強く、一日に何度も磨いていると歯のエナメル質が弱くなり、かえって虫歯になりやすい歯になってしまうからです。

 特に50歳をすぎると、歯ぐきが下がって歯の内層部が露出しやすくなっているため、そこを歯磨きで痛めてしまうと歯の抜けやすさにつながる危険性が。

 忙しい日中は、「デンタルフロス(歯間ブラシ)」だけでも十分歯のケアになるようです。歯間をキレイにすることで唾液が通り、唾液に含まれる殺菌・抗菌力の効果が行きわたりやすくなるからだとか。

 歯ブラシでのゴシゴシ磨きよりも、デンタルフロスで歯間を掃除するほうがより重要だという歯科医師の指摘も見られます。

●食べた後は、やっぱり早めの歯磨きを

 とはいえ、やはり食べた後は軽く歯磨きをしたほうがいいでしょう。昨今では「唾液の効果を高めるため、食後30分の歯磨きはNG」という意見もありますが、食後すぐに磨くのを避けるのは酸蝕症(虫歯とは異なる)の人の場合のみ。普段の食生活では「食後10分以内」の歯磨きがよいとされています。

 ちなみに歯磨き粉の成分を流しすぎないよう、磨いた後のうがいは軽めでOK。時間がない場合は、水やお茶で口をゆすぐだけでも効果的です。

●食べた後の歯磨きより「寝る前」が大切

 「寝る前にちゃんと歯磨きをしなさい!」と口酸っぱく言われてきた人も多いはず。その通り、もっとも効果的な歯磨きのタイミングは「就寝前」です。

 虫歯の原因である歯垢は、唾液の少ない就寝中に激増します。寝る前にできるだけ歯垢を取り除いておき、起きたら口内をすすいで、増えた分を流します。できれば歯磨きをしたほうがよいですが、忙しい朝の時間と頻度を考えると、朝食後のほうが効率的でしょう。

 ちなみに起きてすぐ水を飲むと就寝中に増えた細菌も飲み込むことになるので、習慣化している人は気をつけましょう。

●歯ブラシを水に濡らすのはNG

 歯ブラシを軽く水で濡らしてから歯磨き粉を使う人はいませんか?歯ブラシに水をつけてしまうと、歯磨き粉がすぐに泡だってしまうためすぐに吐き出したくなり、さらに口に残る清涼感から何となく歯磨きをした気になってしまい、磨き残しの要因となります。

 また、歯磨き粉に含まれるフッ素が水に濡れることで効力が薄まってしまう点からも、歯ブラシを濡らすのはおすすめではありません。

 歯磨きは、歯ブラシが乾いている状態で行いましょう。

●塩で歯磨きは逆効果

 歯周病予防に効果があるとうたわれてきた塩。実のところ、虫歯や歯周病予防に効果がないことが、今の専門家の間では常識になっています。

 実は筆者も以前、実験的に塩で歯を磨き続けたことがありましたが、歯磨き粉を使っていた時よりも虫歯の数が増え、何度も歯科医院に足を運ぶハメになりました。塩には歯周病をおさえるほどの洗浄・殺菌効果はほとんどなく、それどころか固い塩の結晶によってかえって歯が傷つき、汚れがたまりやすくなるそうです。

 塩で歯磨きは、やめておきましょうね。

●まとめ

 歯垢が残る口の中は細菌の温床。阪神淡路大震災や東日本大震災でも、避難所生活においてオーラルケアが十分でなく、口内環境が悪化したために体調を崩す人も多かったそうです。

 いつまでも健康でいるためにも、正しい歯磨き習慣を身につけましょう!

<参考サイト>
・歯のアンテナ:歯磨き粉の代わりに塩を使うのは効果的?ホントのところ
http://haisha-yoyaku.jp/antenna/dentifrice-salt
・増田歯科医院:口臭の改善に!常に唾液を出すのが効果的
http://www.masudashika-implant.com/dentalblog/356.html
・DENPRE:歯磨きで歯ブラシを濡らす?濡らさない?
https://icashica.com/shica/contents/dentifrice/5925.html