音声通話ができない、ネットが使えないもしくは読み込みがとても遅い、といった通信障害が多発しています。特に2022年7月には大手キャリアで相次いで大規模な障害が発生したので、困惑した人も多かったのではないでしょうか。ではいったいどういった理由でこうした障害は起こるのでしょうか。また通信障害を回避する方法や対応策としてはどういった方法がありうるのでしょうか。

●通信障害が起こる原因

 通信障害が起こる原因としては大きく四つに分けることができます。一つ目は物理的な問題。台風や大雨、地震といった自然災害によって、物理的に設備が破損したりケーブルが断線したりすることがあります。二つ目はアクセスが一定の時間に集中がすることによる「輻輳」と呼ばれるもの。多くの人が一斉にアクセスするタイミングとしては、災害が発生した時や、公演チケットの販売時刻などが考えられます。

 三つ目は悪意のあるユーザーからの攻撃により、サーバーがダウンしてしまう事態です。攻撃は大量のデータを一気に送りつけることによって行われます。四つ目は人的ミスです。機器交換したあとやメンテナンス時に設定ミスがあると、ごく些細なものからでも通信障害が発生することがあります。対応が遅れて不具合が重なることでより大きな範囲に影響がでます。

●障害時は公衆のサービスが有効な場合も

 通信障害が発生しているときには、キャリアの公式サイトやSNSでは基本的に状況が発表されています。ただし回線がダウンしているとインターネットにアクセスできないので確認できません。こういった場合、まずは公衆Wi-Fiを利用しましょう。特に災害発生時には通信各社が共同で行う「00000JAPAN(ファイブゼロジャパン)」というWi-Fiサービスが無料解放されます。また障害が起きていないキャリア利用者のスマホからテザリングで回線を利用させてもらえれば、これも有効な対策となります。

 急ぎで電話しなければならない場合、公衆電話を使うのが確実です。ただし、最近はかなり数が少なくなってきたので、すぐには見つからないかもしれません。公衆WI-FIやテザリングなどでネットに接続した状態で、「LINE Out」というLINEアプリの機能を使えば、固定電話にも電話をかけることができます。LINEアプリの「ホーム」画面から「サービス」に進んだ一覧に入っており、広告動画を見れば数分は無料で使えるようです(ただし警察や消防などにはかけられません)。もちろんお金を払って使うこともできます。

●普段からデュアルSIMにしておくのも有効

 日頃から通信障害は起こるものと想定して準備しておくことも大切です。可能な機種であればデュアルSIMにしておくといいでしょう。デュアルSIMとは一台のスマホで2つの回線を使うことです。最近では物理的にSIMを入れなくても、eSIMを使えばアプリから設定するだけで利用できる機種もあります。二つ目のSIMは予備なのでごく低容量のものいいでしょう。これであれば月額数百円といったプランもあります。大切なポイントはメインの回線とは異なる回線のSIMを選ぶことです。

 もちろんデュアルSIMにしなくても、普段からWi-Fiルーターを持ち歩いていればそちらで代用できるかもしれません。もしくはスマホとタブレットで別の会社のSIM を契約して入れておくというのも一手です。通信障害はすべてのキャリアに起こり得ることです。いざという時のための準備をしておきましょう。

<参考サイト>
通信障害が起きた時の対策とは?通信障害の原因や確認方法もチェック!|スマホの先生
https://inest-inc.co.jp/mobile/communication-failure-guide/
auなど通信障害の教訓 “もしも”に備え 知っておきたい対策は|NHK
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220705/k10013702391000.html