スマートフィットネス用品を開発する「雲麦科技(YUNMAI Technology)」がシリーズC2で2億元(約34億円)を調達した。リード・インベスターは「楽耕資本(Lagen Capital)」、コ・インベスターは「長潤君和(Longrun Asset)」「璀璨資本(Bright Venture Capital)」「明勢資本(Future Capital)」だ。今回は同社の6回目の資金調達となる。

2014年創業の雲麦科技は、利用者のデータを取得し、フィットネスの効率を高めることのできる專門用品を手掛けている。主要製品は体脂肪計、筋膜リリース機器、フィットネス関連用品である。また、取得したデータをもとにフィットネスやヘルスケアの提案を行うプラットフォームも構築中である。

同社の汪洋CEOによると、中国では健康意識の台頭で、フィットネスをする人が増えているものの、ジムの利用者数は伸び悩んでいる。その理由は仕事の忙しさによって、まとまった時間を取るのが難しいことにある。そこで、短い時間で高い効果をあげられるスマートフィットネス用品を開発することにした。

ビジネスメディアCNBCのカンファレンスで登壇する汪洋CEO

こうした考えのもとで開発された2種類の筋膜リリース機器は、2019年にスマホ・IoT製品大手のシャオミ(小米科技)のプラットフォームで1000万元(約1億7000万円)以上のクラウドファンディングに成功し、レッドドットデザイン賞を受賞した。最新の製品は2021年4月に発表されたフィットネスサポート用品で、トレーニングベルト、レッグサポーター、フィットネスウェアの3点からなる。これらの用品はEMS(神経筋電気刺激療法)と同じ電気刺激を筋肉に与え、フィットネスの効率を高めることができる。さらに、脳波と似た電気信号でインナーマッスルを鍛える効果も期待できるという。

今後の製品開発戦略について、汪CEOは「7年の間に蓄積した数千万のユーザーデータに基づき、彼らの声を反映した製品と技術を開発していき、人気製品によってブランドの影響力を拡大させていきたい。また、商品の特徴に沿ったサービスの提案も行っている」と話した。

同社の技術力は国内でもトップクラスである。サプライチェーンの面では、2020年にシャオミから資金調達を行ったことでシャオミのエコシステムの一員となり、生産体制が大きく強化された。ほかにも、ニュージーランドのフィットネスクラブ大手「レズミルズ」と戦略的提携を結び、レズミルズのプログラムを反映させた製品やサービス提案を行っている。

雲麦の海外展開

海外市場の開拓に関しては、今年4月にスペインのサッカーチームバルセロナに所属するアンス・ファティ選手をイメージキャラクターとして起用し、年内に代理店を通して海外で最新の製品を発売する予定だ。

(翻訳・小六)