【新華社北京10月14日】中国では10月に入ってもリン酸鉄リチウム価格が高水準を維持している。商品情報サイト「百川盈孚」のデータによると、9日のリン酸鉄リチウム価格は1トン当たり8万元(1元=約18円)で、この水準が9月30日以降続いている。

百川盈孚は原材料の供給が限られる中、リン酸鉄リチウムメーカーでは原材料在庫がやや低水準となり、製造コストが大幅に上昇しているとの見方を示した。また、リン酸鉄リチウムの製造に用いられるリチウム塩とリン酸鉄の価格の影響に加え、川下部門の旺盛な需要により、市場では1トン当たり8万元がオファー価格の主流になっていると説明した。

今年に入ってからの動きを見ると、年初のリン酸鉄リチウムのオファー価格は1トン当たり3万8千元で、現在はその2.1倍に当たる。リン酸鉄リチウムだけでなく、リチウム電池に関連するその他製品の価格も大幅に上昇した。百川盈孚のデータによると、六フッ化リン酸リチウムの価格は8日時点で3倍以上に、電池用炭酸リチウムは2倍以上に上昇している。

今年に入り、多くの化学メーカーはリン酸鉄リチウムまたはリン酸鉄事業を強化する計画を打ち出した。第3四半期(7〜9月)の業績予想を見ると、こうした企業の一部はすでに利益を上げている。安徽安納達鈦業(安納達)は業績予想で、7〜9月はリン酸鉄市場の活況が続き、製品の供給が需要に追いつかなかったと説明。年産5万トンの電池用リン酸鉄工場拡張工事を終えて稼働を開始したことで、リン酸鉄の生産量、販売量、売上高、利益がいずれも前年同期比で大幅に増加するとの見通しを示している。