【新華社サンパウロ10月16日】中国の電気自動車(EV)大手、比亜迪(BYD)がブラジルで事業を拡大させている。同社現地法人の李鉄総経理はこのほどインタビューに応じ、「ブラジルに電気バスという概念がなかった当時、BYDが最初に電気バスを持ち込んだ」と振り返った。

2013年にサンパウロ州に事務所を開設したのを皮切りに、15年には工業都市カンピーナス市に電気バスとリン酸鉄リチウムイオン電池モジュールの組立工場が完成。17年には同市で電気バス用車台と太陽光電池パネルの工場が稼働した。18年にはアマゾナス州の州都マナウスで電池工場が生産を始めている。

李氏によると、当初生産した電気バスは、中国と道路条件が異なるブラジルになじまなかったため、100項目以上の技術を改良した。現地の状況を踏まえた設計や製造、テストという生産工程も確立し、ようやくブラジル市場の需要を満たす電気バスを完成させた。その後はレシフェなどの主要都市に電気バスを持ち込んで、公共交通機関の運営会社に同社の成熟した技術を実際に見せて回り、市場を開拓していった。

李氏は「BYDが電気バスと太陽エネルギーの技術をブラジルに最初に導入し、発展させた」と語る。今では関連技術が現地の政府や企業の支持を得ており、市場も大きく成長。EVメーカーやエネルギー貯蔵企業への電池提供を通じ、現地自動車業界のハイブリッド技術や純電動化技術の発展もけん引している。