【新華社エルサレム4月28日】中国自動車大手、吉利汽車の電気自動車(EV)「幾何C」はこのほど、イスラエル有力自動車専門雑誌「Auto」の2022年「カー・オブ・ザ・イヤー」に選ばれた。同誌が昨年12月に行ったEVの航続距離の比較では、幾Cも業界と消費者から高い評価を得ている。

吉利汽車集団現地法人のロネン・ヤブロン最高経営責任者(CEO)は「5カ月前にはイスラエルで幾何Cを知る人はいなかった。5カ月足らずで8千台以上を受注した」と語った。

イスラエルはグリーン(環境配慮型)エネルギーの推進に全力を尽くしている。同国エネルギー省は18年に燃料車代替プログラムを発表、30年以降はガソリン車・ディーゼル車の輸入を全面的に禁止し、EVと天然ガス自動車の輸入しか認めないとした。政府は現在、さまざまな手段を通じてEVの輸入と販売の促進に取り組んでいる。

同国の経済紙「カルカリスト」の自動車コラムニスト、トメル・ハダル氏は、中国製EVは価格面で優位性を備えるほか、技術性能が高く、航続も良いとした。「イスラエル人は本当に中国車が好きだ」と語った。

ヤブロンCEOは、イスラエル人にとってガソリン車やディーゼル車でなじみのあるのは欧米や日韓の車だが、EVでは「中国メーカーに多くの優位性があり、中国より経験のある国はない」と述べ、イスラエルの今年第1四半期(1〜3月)のEV納車台数のうち吉利は約15%を占め、米テスラに次ぐ2位に躍進したと表明した。

中国第一汽車集団傘下の「紅旗」ブランドもイスラエルの経済・自動車メディアをにぎわせている。同社は4月、テルアビブで純電気スポーツタイプ多目的車(SUV)「E-HS9」の販売を始めた。イスラエルはノルウェーに続き、紅旗ブランドの進出した2番目の先進国となった。

イスラエルの街中では、広州汽車集団や上海汽車集団、比亜迪(BYD)など十数ブランドの中国の新エネルギー車(NEV)が見られる。ハダル氏は、イスラエルの今年のEV販売は1万5千〜2万台に達し、うち中国製が大半を占めると業界は推計しているとし、イスラエルに進出する中国のEVブランドは向こう2〜3年でますます増えるとの見方を示した。