【新華社北京6月10日】米電気自動車(EV)大手テスラが中国上海工場での生産を急速に回復させている。全国乗用車市場情報連合会(CPCA)の9日の発表によると、5の生産台数は前月比3.1倍の3万3544台となった。

テスラの上海工場は、上海市で新型コロナウイルス感染対策の封鎖管理措置が取られた影響で、3月末に操業を停止し、4月19日に生産を再開した。4月の生産台数は1万757台に落ち込み、前月比の減少率は80%を超えた。

5月の生産台数は前月から大幅に増えたものの、通常の状態までは回復しておらず、1月のピーク時の半分にも至っていない。上海では今月1日に企業の操業・生産が全面再開された。テスラは9日、上海工場は2交代制の閉鎖式管理で生産しており、稼働率は100%に戻ったと発表した。

世界に四つあるテスラの工場のうち、ドイツのベルリン工場と米国のテキサス工場は操業を始めたばかりで、生産能力を徐々に引き上げている段階にあるため、テスラの主な生産業務は依然、米カリフォルニア工場と上海工場に託されている。テスラの今年第1四半期(1〜3月)の世界納車台数は31万台で、うち上海工場が18万台と貢献したが、依然として需要に追い付いていないという。

テスラは上海工場の生産能力を拡大させている。市場ではこれまでにテスラが中国に2カ所目の工場を建設すると何度か伝わったが、同社のイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)が5月、中国に新規工場は建設せず、上海工場の生産能力を拡大すると発表した。上海工場の1月の生産台数は7万台近いことから、年間の最大生産台数は80万台を超えると推計される。

上海工場は、テスラの主要な輸出拠点でもある。テスラのまとめによると、輸出先には欧州や日本、オーストラリアなどが含まれる。5月のテスラ上海工場の輸出台数は2万2340台で、生産台数全体の7割近くを占めた。